勉強しない子どもの「やる気」を引き出す方法

「子どもが中々勉強しない」
「宿題をやらない」
「どうしたら勉強してくれるんだろう?」
このような悩みを抱えている親は多いのではないでしょうか。
子どもの内から勉強する習慣を身につけないと、中学、高校の勉強で大きくつまずいてしまい、自分の子どもが受験で苦労してしまう可能性があります。
そんな悩みや心配を抱えた親に向けて、子どもの「やる気」を引き出し、子どもが勉強するようになる効果的な方法を解説します。
1.子どもが勉強しないのはなぜ?
子どもが勉強しない理由にはいくつかの原因があります。例えば、「勉強をする意味がわからない」「勉強が苦手」「他の楽しいことに熱中している」などの原因が考えられます。
なぜ勉強をする必要があるのかを知らない子どもに、親が無理やり勉強をさせても、子どものやる気は起きません。
また、勉強が苦手で、勉強のやり方がわからない子どもにとっては、勉強しなさいと言われても中々やる気にはならないことでしょう。
なぜなら、方法もわからないまま勉強を続けても、中々結果に繋がらず、勉強がつまらないと感じるようになってしまうからです。
これらの原因は一人ひとりの子どもによって異なります。
勉強する意味を見出せない子もいれば、勉強が苦手でやりたくないという子もいるのです。勉強が苦手でやりたくないという子に、勉強する意味を説いても仕方ないですよね。
そのため、お子さんがどういった理由で勉強をしないのかを把握し、親ができる対策を講じていく必要があります。
2.親ができる3つのこと
子どもに勉強をさせる方法は3つあります。
・目標や計画を立てる手助けをする
・工夫して褒める
・親も楽しく勉強する
この3つの方法を上手く活用して、子どもが自然と勉強するような環境をつくってあげましょう。
それでは、3つのポイントについてそれぞれ解説していきます。
2-1.目標や計画を立てる手助けをする
子どもが勉強しない理由の一つに、「目標がない」といったことがあげられます。
確かに、目標もないまま親や先生に「勉強をしなさい!」と言われても、一体何のために勉強をしているのかわからなくなりますね。目標の無い勉強は継続できず、次第に勉強をしなくなっていきます。
そこで、親が子どもにしてあげられることとして、目標設定や計画管理があります。
大人でも自分で目標を立てられなかったり、作った計画を上手く進められなかったりすることがあります。目標設定や計画を立てることは実は難しいことなのです。
ましてや、子どもだと目標や計画をしっかりと立て、実行することは難しいでしょう。そのため、親が一緒に目標と計画を立てる手助けをしてあげましょう。
勉強の目標を子どもと一緒に立ててあげることで、子どもはその目標に向かって努力することができるようになります。その目標に向けての計画も立ててあげる必要がありますね。
また、目標は短期的な目標から長期的な目標を立ててあげると良いでしょう。
例えば、長期的な目標だと、「参考書を1冊終わらせる」「検定取得」を目標にするなどがあげられます。
短期的な目標では、「〇時までは勉強する」といった1日で達成できるものにしましょう。
この長期的な目標と短期的な目標の両方を設定することで、達成感を感じやすくなり、勉強を継続しやすくなります。
ただし、親が一方的に目標や計画を立ててしまうと、子どもの自立心を損ねてしまう可能性があるので注意が必要です。あくまで、子どもと一緒に目標を立てることを意識しましょう。
2-2.工夫して褒める
子どもに勉強させるためには褒めることも重要です。褒めることで、勉強のモチベーション、パフォーマンスの向上にも繋がってきます。
ですが、「えらいね」「頑張ったね」と、ただ褒めるだけでは効果が薄くなってしまいます。
また、あまりに褒めすぎると今の自分に満足してしまい、子どもの向上心を育むことができなくなります。
そのため、子どもを褒める時には工夫を凝らし、正しく褒める必要があります。
例えば、子どもの場合、勉強の成果以上に過程や存在を褒めてあげるとより良い効果が得られます。
「今日は1時間も勉強頑張れたね」「自分から勉強始めてえらい」などと勉強する過程や勉強している子どもの存在そのものを肯定してあげることで、子どもの自己肯定感を高め、やる気を引き出すことができます。
もちろん、テストで良い結果が出たらしっかりと褒めてあげるべきですが、それ以上に子どもが頑張った過程に注目して褒めてあげることをおすすめします。テストで良い結果が出なかった時も「良い結果がでるように努力できたね」と何かしら頑張ったことに対する声を掛けてあげてください。
2-3.親も楽しく勉強する
子どもに「勉強しなさい!」と言うものの、大人になって勉強しなくなったという親御さんも多いのではないのでしょうか?
大人になると学校のようにテストが無いので、いつの間にか勉強しなくなりますよね。
ですが、子どもは親の背中をよく見ています。親が勉強していないのに、子どもが勉強するようになるなんて、そんな都合の良いことは中々ありません。
そこで、親も一緒に楽しく勉強してみましょう。
親が勉強している姿は、子どものやる気に良い影響を与えることは間違いないです。
子どもと同じ英語や国語などの勉強をすると、親が子どもに勉強を教えられるようになることはメリットですね。また、資格や昇進試験の勉強を子どもと一緒にすると、自分のためにもなります。
何より、親が何かに向かって一生懸命頑張る姿を子どもに見せることが大切です。勉強でなくとも、読書や仕事でも良いでしょう。
そして、何より親子関係が良好になっていくことが予測されます。関係が良好になればなるほど、親の勉強して欲しいという気持ちを前向きに受け止めてもらえるようになるかもしれません。
家事や仕事が忙しいという理由で、子どもと共に勉強することやサポートすることを忘れてはいませんか?子どもの成長を促すためにも1日30分や、1週間に1回だけでも一緒に楽しく勉強する時間をつくりましょう。
3.やる気を出させる際の注意点
これまで、子どもの「やる気」を引き出す方法を紹介してきました。
しかし、やる気を引き出す上でやってはいけない注意すべき点があります。
その注意点に気をつけてサポートすることで、子どものやる気をより一層引き出すことができます。
以下では、その注意すべき点について紹介していきます。
3-1.他の人と比べない
子どものやる気を引き出す上で、自分の子どもと他人の子どもを比べないことが重要です。
「他の子はもっと勉強しているよ」「他の子もできているんだから」というような言葉は良くありません。それが肯定的な言葉であっても、他人との比較は自己肯定感を下げ、劣等感を抱かせてしまう恐れがあります。
特に兄弟がいるご家庭は要注意です。「お兄ちゃんはできたのに」、「妹の方が良くできる」なんて言葉は同じ家庭内だからこそ、自尊心を傷つけてしまいます。
他人と比較した言葉にはメリットがないので、子どもの良い部分に目を向けたポジティブな言葉を掛けていきましょう。
3-2.強制しない
勉強を強制させることにも気をつけなければいけません。
子どもが勉強嫌いになる要因の一つに、「勉強を強制させられる」という理由があります。
先程紹介した親が子どもに勉強させる方法をいくら実践しても、それに強制力が伴うものであれば、むしろどんどん勉強嫌いになってしまいます。重要なのは、勉強をさせることではなく、子どもが自ら勉強するようになる方法や環境づくりなのです。
「勉強しなさい!」と言った言葉は控え、子どもの意見や考えを尊重しながら上手くやる気を引き出していきましょう。
3-3.過度な干渉は控える
中学受験や高校受験では、親が子どもの勉強に干渉することがよくあります。
勉強の方法に口出しをしたり、進路を押し付けたりする干渉は、勉強の意欲を削いでしまう可能性があるため気をつけましょう。
しかし、全くの無干渉は良くありません。
子どもによっては、「自分に興味がない」と思われてしまう恐れがあり、勉強していく上での不安感を高めてしまう危険性があります。
そのため、「適度な干渉」が親には求められます。適度な干渉と言うと、抽象的で難しい気もしますが、ちょっとした声掛けや気にしている素振りを積極的に行うだけでいいのです。日頃の励ましの言葉や勉強の進捗管理、進路の相談に乗るなど、親だからこそできるサポートをし
4.まとめ
親が持つ、子どもが勉強しないという悩みについて、その理由や方法について紹介してきました。
多くの親が悩んでいるように、子どものやる気を引き出すのは難しいことです。さらに、やる気を出させることに成功した後、そのやる気を継続させることはより難しいことです。
ベスト個別指導学習会は、「本来、学ぶことは楽しいことである」という考えのもと、毎年2000名以上の生徒を指導しています。そのため、子どものやる気を継続させ、子どもが自ら学ぶ姿勢を育んできた実績があります。
子どものやる気を引き出せない・やる気を継続させることができないとお悩みの方は、是非ベスト個別指導学習会の個別指導を体験してみてください。
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