食べると頭が良くなる？群馬のおすすめ食材3選

勉強をしていて思うように覚えられなかったり、点数を取れなかったりすると、「頭の良くなる道具があるといいのに」と思わずぼやきたくなることもあります。なんの努力もせずに頭が良くなることはありませんが、脳を活性化すると言われる食べ物を食べることで記憶力や集中力がアップしたらいいと思いませんか。そこで今回は、脳を活性化する栄養素と群馬のおすすめ食材についてご紹介します。

脳が働く上で欠かせない栄養素となるのが「ブドウ糖」です。ご飯やパン、麺類などに含まれる炭水化物が体内で分解されると「ブドウ糖」に変化します。このブドウ糖が不足すると思考能力が低下して、授業中ぼうっとしてしまったり、集中力がなくなったりする危険があります。朝ごはんをしっかり食べようというのは脳にしっかり栄養を補給するためでもあるのです。ダイエット中イライラして怒りっぽくなってしまうのもこのブドウ糖が不足しているためです。思春期は体型や体重が気になる子も多いですが、受験をしっかり勝ち抜くためにも炭水化物をしっかりとるようにしましょう。特に白米はブドウ糖への変換率が100％と非常に高いのが特徴です。脳は1日に120ｇ、1時間に5ｇのブドウ糖を消費しますが、大量のブドウ糖をとどめておくことができません。そのため、毎食の食事でしっかりとる必要があります。パンやお菓子にもブドウ糖が含まれていますが、砂糖が含まれたものは血糖値が急上昇してしまうためインスリンが大量に分泌されます。そうすると、今度は血糖値が急激に下がって逆に脳がエネルギー不足に陥ります。血糖値を緩やかに上昇させるためには白米が一番よいということを覚えておきましょう。群馬県では「ゴロピカリ」や「あさひの夢」などのお米が有名です。朝からおいしいお米をしっかり食べて脳に栄養を与えてあげることが大切です。

脳を活性化させる食材として最も有名なのは、魚に多く含まれるDHA（ドコサヘキサエン酸）やEPA（イコサペンタエン酸）ではないでしょうか。DHAやEPAは脳に多く存在し、神経細胞の成長を促し、脳の血流を良くする効果があると言われています。記憶力や集中力の維持、リラックス効果のためにぜひとも取りたい栄養素です。DHAもEPAも体内では作り出すことができないため、食事からとる必要があります。魚の中でも青魚に多く含まれるので積極的にとるようにしましょう。DHAとEPAにはひとつ弱点があります。それが酸化しやすいということです。そのため、抗酸化作用のある緑黄色野菜と一緒に取るのが効果的です。群馬県は豊かな土壌に恵まれ全国屈指の野菜の生産量を誇っています。ホウレン草、トマト、ブロッコリー、小松菜などをしっかりとるようにしましょう。特に上毛かるたでも有名な「下仁田ねぎ」はビタミンB1の吸収を助け、脳を活性化させるおすすめ食材です。冬は特にねぎのおいしい季節なので積極的に食べましょう。

記憶力が良くなる成分として有名なのがレシチンです。大豆や卵黄、チーズや胡麻、ナッツ類などに多く含みます。実はレシチンは熱い性質があるため、50度以上加熱するとレシチンの有効成分が破壊されてしまいます。レシチンをしっかりとるためにはなるべく生の食材を食べることが大切です。そこでおすすめしたいのが、生でレシチンをたっぷりとることのできる「大和芋」です。大和芋には、「コリン」というレシチンの元となる成分がたっぷり含まれています。コリンは神経伝達物質の元となる物質で、脳内のコリン濃度が高くなると記憶力や集中力が向上することがわかっています。大和芋はとろろや短冊切りなど、生で食べることができるのでレシチンを破壊することなく効率的にとることができます。大和芋のすごいところはこれだけではありません。血糖値の上昇を抑え、血中コレステロールを抑えるムチンや脂質を溶かし抗酸化作用のあるサポニン、水溶性食物繊維で糖分の吸収を防ぐジオスコランなどが含まれているため、ダイエット効果や整腸作用も期待できます。受験のストレスでついついお菓子を食べすぎてしまう人や緊張してお腹の調子がわるくなってしまうという人にもおすすめの食材です。

食べ物にはしっかりした体を作るために欠かせない栄養素が含まれていますが、それは同時に記憶力を高めたり、集中力を高めたりする脳の栄養でもあります。思春期は体を作る大切な時期なので、無理なダイエットや食事制限をしてしまうと、体の栄養だけでなく、脳の発達にも悪影響を与えてしまいます。疲れやすい、記憶力がない、集中力が続かないと悩んでいる人は脳に栄養が足りていないのかもしれません。毎日3食しっかりと食事をとるようにしましょう。