リスニングの苦手意識を克服したい!得点アップのコツ
英語の筆記テストは点数が良いのに、リスニングが苦手という子は少なくないでしょう。しかし、リスニングもコツをつかめば、格段に聞き取れるようになります。リスニングの苦手意識を軽減し、ネイティブが話す英語に慣れるための勉強法をご紹介します。さまざまな教材を活用し、楽しみながらリスニングの練習をしていきましょう。
まずはリスニングのポイントを知ろう
効率的なリスニング対策のためには、まずリスニング上達のポイントを知ることが大切です。リスニングが苦手な理由は、いくつか考えられます。まずはそもそも単語や文法を知らない、英語の文構造に慣れていないなどの知識面です。日常生活で話される日本語でも、知らない言葉は正しく聞きとれません。そのため英語に関する知識をつけることが第一歩となります。
また、いくら知識があっても、ネイティブの発音やスピードについていけず、なかなか点数が取れない場合もあります。したがって、しっかり英語を聞き取り理解するためには「英単語を知っていること」「文構造を知っていること」「ネイティブの発音に慣れていること」という3点が重要です。日頃からこの3点を意識しながら、英語の勉強に取り組んでみましょう。
基本中の基本!語彙力をアップさせよう
英単語の暗記とリスニング対策を兼ねるなら、音読がおすすめです。ノートに何度も繰り返し書いた方が覚えられるという子もいるかもしれませんが、英単語を声に出して読むことで、発音やイントネーションをしっかり理解することができます。黙読のみだと、棒読みのいわゆるカタカナ英語で覚えてしまう可能性があるため、ネイティブの発音を意識しながら音読してみましょう。教科書や単語帳に音声CDなどが付属していれば、積極的に聞き正しい発音やイントネーションを把握してください。
また、効率よく多くの英単語を暗記するためには、関連する単語や類語、対義語、慣用句などもあわせて覚えることがポイントです。たとえば「coffee」を覚えたら、飲み物関連で「tea」「juice」「a cup of coffee」などもあわせてチェックしてみましょう。
英語の文構造に慣れよう
英語と日本語では、語順が異なります。たとえば日本語は「わたしは英語を勉強する※(S+O+V)」ですが英語は「I study English(S+V+O)」です。英語の語順に慣れず、(S)I (V)study (O)Englishの順ではなく、日本語の語順に合わせて(S)I (O)English (V)studyの順に読んでしまう子もいるのではないでしょうか。筆記テストならよいかもしれませんが、リスニングでは英文が(S)I (V)study (O)Englishの順に流れます。そのためリスニングで点数を取るためには、英文を前から順に読んで理解する習慣をつける必要があります。
まずは教科書などの文章を前から順に読んで理解する練習をし、英語の文構造に慣れましょう。慣れてきたら付属のCD音声などを聞き、聞こえる順番に意味をとっていく練習をしてみてください。CD音声のスピードが早いと感じたら、いったんCDから離れ、親子や友だち同士で英語の文章をゆっくり読み合うのもおすすめです。
※S=主語 (Subject)、V= 動詞 (Verb)、O= 目的語 (Object)
英語の発音やスピードに慣れよう
英単語を覚え、英語の語順になじんでもまだリスニングが苦手な場合、ネイティブの発音やスピードに慣れていない可能性があります。たとえば、ネイティブは「Apple」を「ǽpl(ェアポゥのようなイメージ)」と読みますが、「アップル」とカタカナ英語で覚えてしまっている場合、知っている単語なのに聞きとれないケースがあります。また、抑揚がついたり、語と語がつながって聞こえたりするのもネイティブ英語の特徴です。たとえば「Where are you?」を日本人は「ウェア・アー・ユー?」と区切って読む場合がありますが、ネイティブは一気につなげて読む傾向があります(「ウェラユ?」のようなイメージ)。
はじめはネイティブの発音やスピードに戸惑うかもしれませんが、慣れれば徐々に聞き取れるようになります。教科書などに付属しているCD音声などから始め、簡単な単語や構文から耳を慣らしていきましょう。
さまざまな教材を活用しよう
リスニング対策、受験対策というと身構えてしまいますが、日頃から英語に親しむことでリスニングの苦手意識もやわらぎます。たとえば英語の映画を字幕つきで見る、歌詞を読みながら洋楽を聞くなど、趣味と勉強を兼ねることで英語に興味をもつようになる子もいます。両親おすすめの映画や洋楽を子どもと一緒に鑑賞すれば、より楽しく英語に取り組めるでしょう。映画や洋楽の英語はスピードが早くて聞きとれないという場合にチャレンジしたいのが英語のプレゼンテーション動画です。プレゼンテーションは、多くの人に自分の意見を伝えるという目的があるため、分かりやすい表現や話し方が工夫されています。こちらも字幕付きで見ることで、ネイティブ英語に慣れるきっかけになるでしょう。
<参考URL>
1段落:【Berlitz blog】
英語のリスニング力が伸びない理由と確実に上達する7つのコツ
3段落、4段落:【英会話オンライン】