学校のテストだからといって油断大敵！入試にも響く中間テスト

新学期が始まり、気がつけばあっという間に迫ってくるのが中間テストです。中間テストは入試や模試ではなく学校のテストのため、つい油断してしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、中間テストを制する者が受験を制すると言っても過言ではありません。なぜ中間テストが入試に影響するのか、中間テスト対策のポイントは何かを解説します。

気がつくとあっという間にやってくる中間テスト。つい一夜漬けで対策したり、苦手な教科を諦めてしまったりする人もいるでしょう。しかし、中間テストは進路にも関わる重要な存在です。その理由の1つが、中間テストが内申点に影響する可能性があることです。地域によって違いはありますが、公立中学校などでは1年生の最初の中間テストから内申書に利用されることがあります。そのため、最初の中間テストから気を抜くことができません。
中間テストが高校進学に関わるもう1つの理由は、中間テスト対策が基礎学力や勉強スタイルに影響することです。2年生の終わり頃から3年生にかけて、高校受験が本格化します。その際、自分の学力を踏まえて志望校を設定し、合格に向けて受験勉強を進めます。自分の学力と志望校の偏差値が離れすぎていると合格の可能性が低くなります。志望校の選択肢を増やし、、自分の行きたい学校を受験にするためにも、学力をしっかり上げておくことが重要です。しかし、日頃勉強をしていなかったのに、受験対策が本格化してから急いで勉強に取り組んでもなかなか学力は上がりません。そのため、1年生のうちから中間テスト対策をコツコツおこなうことで、基礎学力をつけておくことが欠かせないのです。
また、中間テストの対策を計画的に進めることは、自分に合った勉強スタイルの確立にもつながります。中学受験などを経験していない人は、高校受験が初めての受験になります。中には、どのような勉強法が良いのか迷ってしまう人もいるかもしれません。中間テスト対策を通して、苦手教科を克服し、得意教科を伸ばすための勉強法を確立していくことが、スムーズな受験対策につながります。

学校によって差はありますが、一般的に中間テストは学期の真ん中あたりの時期におこなわれます。3学期制の学校の場合、1学期が4月に始まり中間テストが5月下旬頃、2学期が9月に始まり中間テストが10月下旬頃というスケジュールが目安です。また、3学期は中間テストがなく期末テストのみという学校も多いです。期末テストと比べると、中間テストは勉強範囲が狭い傾向があります。したがって、中間テストは高い点数を取るチャンスのため、しっかり準備をして挑みましょう。
特に心がけたいのが、得意教科だけでなく苦手教科もしっかり点数を稼ぐことです。中間テストは内申点に影響するため、もし苦手教科の対策を諦めてしまうと、その教科の評定が下がり内申点が低くなってしまう可能性があります。また、中間テストでつまずいてしまうとその先の学習内容がうまく理解できなくなり、そのまま期末テストに臨むと高得点が取れることが難しくなってしまうこともあります。そのため、どの教科も諦めることなく、まんべんなく良い点数を取ることを目標にしましょう。

はじめての中間テストでは、どのように準備をすべきか分からないと戸惑う人もいるかもしれません。大切なのは、一夜漬けをせず毎日計画的に勉強を進めることです。一番の理想は、テストの前だけ勉強するのではなく、その日習ったことを日々復習し定着させることです。入学後から毎日復習していれば、テスト前になって焦る必要はありません。
しかし、部活動などでなかなか復習の時間をとれない場合は、テスト週間に入ってから計画的に勉強をおこないましょう。ポイントは、ゴールから逆算して計画を立てることです。ここでのゴールとは、日程のゴールと点数のゴールという2つがあります。日程のゴールでは、テスト当日からさかのぼって何日残されているかを把握した上で、教科書や問題集の試験範囲を1日何ページ進めれば間に合うかを計算しましょう。あわせて点数のゴール、つまり目標点数の設定も大切です。もし目標点数と現在の学力が離れていれば、問題集を2回3回解くなどの対策を考え、1日の学習計画に反映させていきましょう。
勉強する習慣をつけるためには、学習塾に通うこともおすすめです。塾で日々コツコツ勉強することで、テスト前だけでなく日常的に机に向かう習慣がつきます。また、塾にはたくさんの仲間がいるためモチベーションアップにもつながるでしょう。勉強方法が分からない、みんなの学習進度についていけないという不安がある人は、自分のペースに合わせてじっくり指導してもらえる個別指導の塾もおすすめです。

中間テストは内申点に影響するだけでなく、自分の基礎学力や勉強スタイルの確立を左右する大事なテストです。中間テスト対策を通して、自分に合った勉強方法を見つけ、得意教科を伸ばし苦手教科を克服することで、将来の志望校に近づきやすくなります。中学校の最初の中間テストから高校受験は始まっていることを意識して、入念に準備したうえで挑むことが大切です。学校の教科書や問題集だけでは不安だという人は、塾などもうまく活用しながら、悔いのない中学校生活を送りましょう。