成功に必要な第3の要素!グリット(やりぬく力)とは?
グリット(やりぬく力)という言葉を聞いたことがありますか。人生を成功させるためには、IQでも才能でもなく、第3の能力、グリットが必要だと言われています。受験においても最も大切な能力と言えるでしょう。そこで今回は子どものうちに身につけておきたいグリットについてご紹介します。
グリット=やりぬく力とは?
起業家や優れたビジネスマン、芸術家、音楽家、アスリートなど、さまざまな分野で成功を収めている人に共通するのがグリット(やりぬく力)を持っていることだと言われています。このグリットとは、「情熱」と「粘り強さ」を合わせたものです。ペンシルバニア大学の心理学教授であるアンジェラ・ダックタース氏の研究によると、グリットは持って生まれた才能や知性に関係なく、もともと才能がある人や知性がある人にグリットがあるわけではないそうです。実験の中では高い才能があっても、グリットがないために途中で挫折してしまう人や、反対に周りの人と比べて際立つ才能がなくてもグリットがあるために成功を収めることができた人も紹介されています。(※1)才能があっても、それを生かせる力がないと成功はできないのです。これは学習面でも言えることではないでしょうか。もともとかしこい子供が受験で失敗してしまう原因はこのグリットが低いことが影響を与えているのかもしれません。
グリット(やりぬく力)をどう伸ばすか?
グリットは生まれつきのものではなく、後天的に身につくものです。そのため、トレーニング次第で伸ばすことができます。まずは興味があることを見つけ、打ち込んでみましょう。このとき大切なのは、子ども自身が興味を示しているものに打ち込むことです。周りから強制されてはじめたことや、親から無理やりやらされるのでは情熱を傾けることができません。寝食を忘れるほど熱中する趣味を見つけることが大切です。この場合、将来役に立つといったことは考えません。学業に関係なくても将来志望する職業に結びつかなくても良いのです。ただただ熱中して、夢中になれるものを探しましょう。
失敗を恐れない!やりぬく力はチャレンジから生まれる
グリット(やりぬく力)を伸ばすためには、可能性を諦めないことです。最初から無理だときめてかかる姿勢では、情熱も粘り強さも生まれません。一度失敗したことでも、どうやったらできるだろう、工夫したらできるようになるのではないかと諦めずに何度でも挑戦することが大切です。物事を否定的にとらえず、前向きにとらえて前進する癖をつけることで失敗してもくじけない強い心を持つことができます。大きな成功を成し遂げる人は、必ず失敗も経験しています。失敗にくじけない強い力こそがのちに大きな成功をつかむカギとなるのです。
小さな成功体験を積み重ねる
自分に自信をつけるためには、成功体験の積み重ねが必要になります。小さなことでもいいのです。まずは超えられそうな目標を設定して、成功体験を積み重ねます。自信がついてきたら徐々に目標を高くしていきます。勉強をするときもこれが大切で、いきなり大きな目標を掲げてしまうと挫折してしまいます。少しずつ難しい問題にチャレンジして、「できる」「わかる」という成功体験を積み重ねていきましょう。自分ならきっとできる、きっとやれるという強い意志を生み出すためには、過去に積み重ねた成功体験が多いことが大切です。
グリットの高い人と一緒に行動する
人は周囲の環境に流される生き物です。部活でも周囲がのんびりムードのとき、1人だけ一生懸命頑張ることは難しいでしょう。勉強も同様で、周囲がやる気を出していないのに自分だけやる気を出すのは困難です。まずは同じ目標に向かって頑張る仲間のいる環境に身をおくことが大切です。自分の可能性を信じ、志望校合格に向けてともに切磋琢磨していくことでグリット(やりぬく力)も磨かれていきます。周りを巻き込んで目標に向けて進んでいける環境を作りましょう。
受験に打ち勝つためにもグリット(やりぬく力)を身につけよう
グリットとは、失敗を恐れず、腐らず、あきらめず、やり遂げる意志の強さです。目標に向かってがむしゃらに頑張る姿は、ときとして泥臭い、スマートではないと思うかもしれません。しかし、最後に笑うのはグリットを持った人たちです。本気を出せばできる、やればできるというのは言い訳にすぎません。できなくても諦めずに挑戦することが大切なのです。どうせダメだと諦めてしまう前に、自分の可能性を信じて一歩踏み出してみませんか。
<参考URL>
※1【HRNOTE】「GRIT」とは何か?成功者に共通するのは「才能」じゃなく「やりぬく力」https://hcm-jinjer.com/media/contents/b-contents-3631/