試験範囲が広い期末テスト!どんな準備が必要?
期末テストは、中間テストと比べ範囲が広い傾向があります。出題内容の多さにとまどい、どんな準備をして挑んでよいのか分からない人もいるのではないでしょうか。期末テストも、中間テストと同じように基礎的な学力が問われます。範囲が広くても、計画的に対策を進めていけばまったく怖くありません。期末テスト対策のポイントを紹介します。
期末テストの範囲はどこから?中間テストとの違いとは
期末テストのスケジュールは学校によって異なりますが、1学期は7月下旬、2学期は11月下旬、3学期は3月上旬(ただし、中学3年生は2月中旬から下旬)が目安です。学期のしめくくりのテストである期末テストには、中間テストに比べ範囲が広いという特徴があります。期末テストの出題範囲は、その学期中に取り扱ったすべての範囲が対象になる場合と、中間テスト後の範囲のみが対象になる場合の2パターンです。
早めに自分の学校のパターンを確認しておくようにしましょう。ここで気をつけたいのは、中間テスト後の範囲のみが対象の場合でも油断は禁物だということです。どの教科でも、以前学習した内容を理解できていないと、その後の学習範囲でつまずいてしまう可能性があります。そのため、中間テストの範囲が期末テストの範囲に入っているかどうかに関わらず、学期中の学習内容すべてをおさらいしておくことが大切です。
まずはスケジュールを立てよう
万全のコンディションで期末テストに臨むためには、時間に余裕を持ってスケジュールを組むことが重要です。本格的にテスト対策をはじめる時期や、自分の学力や部活動、その他の活動などとの兼ね合いを考えながら計画を立てていきましょう。具体的には、まずテスト当日までに終わらせるべき教科書や問題集の分量を教科ごとに整理します。得意教科なら問題集を1度解くだけでよいかもしれませんが、苦手教科なら問題集に繰り返して取り組む必要があるでしょう。このように、得意不得意もふまえながら分量を計算していくことがポイントです。
大体の分量が把握できたら、次は部活動などの活動で割かれる時間を差し引いて、「1日あたり何時間勉強に充てられるか」について考えます。そして、テスト対策に必要な学習の分量を終わらせるには何日必要なのかを計算しましょう。そうすれば、大まかなスケジュールができあがります。一般的には、テストの2〜3週間前には試験勉強をはじめておく人が多い傾向です。
効率的に勉強をするには
限られた準備期間で最大限に実力を伸ばすためには、効率的な勉強方法がポイントとなります。期末テストなどの定期テストは、基本的に授業で扱った範囲からしか出題されません。そのため、まずは教科書の内容をしっかり理解することが期末対策の第一歩です。そのうえで、学期中に行われた小テストや問題集の復習、中間テストの復習などを中心的に取り組みましょう。また、いくら出題範囲が限られているといっても、テスト直前の短期間ですべての範囲を網羅して対策するのは難しいです。
テスト直前に弱点が判明し、克服が間に合わないというケースもあるかもしれません。そのため、普段からこまめに復習の習慣をつけることが大切です。部活動などで忙しければ、苦手教科だけでも毎日復習し、分からない箇所はすぐに先生や塾で聞くようにしましょう。日頃から弱点を潰す習慣をつけることで、期末テスト対策が格段に楽になります。
こんな方法はNG!避けるべき勉強法
効率的な期末対策をするためには、NG勉強法も覚えておきましょう。まず、一夜漬けはやめてください。中間テストや期末テストは、基礎的な学力を定着させるための重要な機会です。一夜漬けでその場をしのいだとしても、学習内容が十分に定着せずせっかくの機会が無駄になってしまう可能性があります。毎日こつこつと勉強し、その成果を期末テストでチェックするのだという心構えで取り組みましょう。また、出題範囲を理解せずにやみくもに勉強をするのも避けてください。やみくもに勉強することのデメリットは、効率的に点数を獲得できないだけではありません。中間テストや期末テストで効率的な勉強方法を身につけておかないと、高校や大学受験での受験対策も非効率になってしまいます。そのため、日頃から戦略的に学習を進める習慣をつけましょう。
答え合わせを適当にし、理解している部分としていない部分とが明確になっていないまま勉強を進めることもタブーです。理解していない部分をウヤムヤにしたままだと、テストで点数がとれないだけでなく、その後の学習内容でつまずく場合があります。答え合わせは面倒くさがらず、分からない部分は解説や教科書を読みながら、着実に理解を深めましょう。最後に、ノートをきれいにとることだけに集中するのも危険です。ノートをとる目的は、学習内容を自分なりに噛み砕いてまとめることにあります。見た目だけにこだわり、せっかくの学習内容を理解できていないと本末転倒になってしまうため注意しましょう。
内申点にも影響のある期末テストしっかり準備をして挑もう!
期末テストは内申点にも響くことがあるため、受験対策の一環としても重要です。あらかじめスケジュールを立て毎日こつこつと勉強することで、高得点を目指しましょう。「勉強する習慣をうまく作れない」「苦手教科が克服できずつまずいてしまう」など悩みのある人は、塾に通うこともおすすめです。塾でしっかりと勉強時間を確保できるほか、分からない部分を質問できる先生や一緒にがんばる仲間など、モチベーションアップにつながる環境が整えられています。
勉強のペースについていけるか不安があれば、個別指導の塾もあります。得意不得意に合わせて、マイペースに勉強を進めていけることが個別指導塾のポイントです。
そもそも期末テストって何のためにあるの?
期末テストが近づくと憂うつになる生徒も多いのではないでしょうか。期末テストは中間テストに比べて範囲が広く、試験前にはたくさん勉強をしなければならないからです。そもそも期末テストの目的は常日ごろ授業で学んできたことが、どれだけ自分の身になっているのかを試す試験です。また、学校側からすると期末テストは生徒一人ひとりに対して、それぞれの科目にどれだけの学習効果や教育効果があるのかを試すための試験です。
しかし、一般的に学校では試験の日時と範囲が知らされるため、生徒はテストで良い点数を取ることを目的に勉強に励みます。例えば、数学が苦手な生徒がテストのために一夜漬けなどで猛勉強をして、結果として良い点数を取ったとしても、それでは学校側も自分自身でさえ、実際のところどこまで学力が身に付いているのかが分かりづらくなってしまいます。
もちろんテストで良い点を取ることは内申点にも響くためとても大事なことですが、日ごろの勉強がどれだけ自分に身に付いているかという、期末テストの本来の目的を踏まえ、毎日の授業をまじめに受け、復習をして、きちんと宿題をすることで、自分自身の学力を確実に高めていくことが重要なポイントです。急激にダイエット(猛勉強)をしてもリバウンドして(忘れて)しまっては、せっかくの努力がもったいないですよね。
どこまで気にすればいい?期末テストの結果について考えること
期末テストの結果は、多くの生徒がとても気になることではないでしょうか。前回の試験より良い点数を取れば嬉しいですし、低い点数だと落ち込みます。しかし、期末テストの結果に一喜一憂することはありません。それよりも大切なことがあります。期末テストの結果によって自分の得意な部分と苦手な部分がわかるのです。学校の期末テストというのは、日ごろの授業をどのくらい理解できているかを試す試験で、教師も重要なポイントを網羅して出題します。
また、期末テストはその学校内でのテストでしかなく、最終目的は受験に勝つことです。期末テストの結果に一喜一憂するのではなく、その結果をもとに苦手な部分を理解し、それを克服するために自分なりに考えて、努力をすることが大切です。
教科ごとに適した勉強法でテストに勝とう!
期末テストが近づくと特に中学生は授業のスピードが速いため、どのように勉強したら良いか迷う人が多いかもしれません。大切なのは教科によって特徴が違うため、異なった勉強法にすることです。期末テストはすべての教科のテストがありますが、重要な教科は中間テストでもおこなう5教科です。ここでは5教科の勉強法について紹介します。
まず国語は漢字や国文法など暗記することが多いので、試験範囲で暗記することをノートにまとめて、ひたすら覚えます。また、文章問題も出ますので範囲内の文章を何度も読み、その時代背景や言葉の意味、意図をまとめて覚えます。
数学は暗記よりも理解して説く問題が多くなりますので、範囲の問題を繰り返し解くと良いでしょう。教科書だけでなく試験範囲の問題集を何度も解くことをおすすめします。
英語は単語の暗記と長文の読解などが出題されます。長文の読解より単語の暗記の方が多い傾向ですので、試験範囲内の単語を重点におきながら、長文の読解を繰り返すと良いでしょう。
理科はほとんどが暗記問題となります。大切なのは試験範囲内の語句を覚えたら、問題を解いていくことです。それによりしっかりと身についているのかがわかります。
最後に社会もほとんどが暗記問題です。歴史では時代が続いているため、重要語句のつながりも理解するとともに、年代や時代背景、場所も結びつけて学んでいくと良いでしょう。