中学生必見!卒業後の進路が決められないときの解決策とは?
受験を控えているけれど、志望校や進路がなかなか決められないという人は多いのではないでしょうか。
進路が決められない時にどうしたら良いか分からず、困っている人も少なくありません。
分からないからといって安易な判断をしてしまうと、後悔することがあるので要注意です。
今回は、中学生とその保護者に向けて進路が決まらない時の解決策について紹介していきます。
1.中学卒業後どうすれば良いか
中学卒業後の進路をどうすれば良いか悩む中学生は多いです。
進路に悩む大きな原因は、進路についての軸や芯が定まっていないことです。
例えば、志望校に必要な偏差値に届かないので自分が行ける偏差値の高校を選んだり、将来の夢がないので友達に合わせて高校を選んだりするなど、正しい選択をできない人は少なくありません。
高校へ行っても楽しくなさそうだから、親は反対してもとりあえず就職してみたりする人もいるでしょう。
進路を決める時に大切なことは、自分を取り巻く現状を多方面からよく観察することです。
主観的に物事を決めるのではなく、様々な高校の特徴や自分の考えや適性を客観的に観察することが、将来への選択に役立つことがあります。
中学卒業後の進路の決定方法について、次の段落からケースごとに紹介していきます。
2.高校進学か就職か悩んでいる場合
「高校進学をすべきか」「就職をすべきか」は本人の気持ち次第です。
ここでは、どちらがよいのか悩んでいる人に向けて、それぞれのケースについて紹介していきます。
2-1.高校進学
中学卒業後は、高校に進学するのが一般的です。
文科省から発表された学校基本調査(2018年)によると、高校進学率は98.8%にのぼるというデータが出ています。
中学と違って高校は義務教育ではありません。
しかし、このような数字をみると高校に進学することが中学卒業後の進路の主流になっていると言えるでしょう。
高校では、大学進学へ向けた学習や就職への専門的技術などを学ぶことができます。
ただし、一言で高校といっても校風や雰囲気はそれぞれ異なるので、高校見学に行くなどして自分の目で確かめてから進学先を決めましょう。
2-2.就職
高校に進学する人が多い一方で、家庭の事情などでやむを得ず中学卒業後に就職する人も一定数います。
ただ、中卒で就職できる道はそう多くなく、職種も限られてしまうのが現実にあります。
仮に、卒業後に就職できたとしても、生涯年収は高卒や大卒などと比べるとかなり低くなってしまいます。
卒業後しばらく経ってから高卒認定試験などを取れば、高卒と同等の資格は得ることは可能です。
学歴が高卒になれば、高卒以上の応募資格の募集に応募できるようになり、年収アップも望めます。
希望があるとはいえ、中卒で就職するのは難しいということは、きちんと理解しておきましょう。
3.将来やりたいことが見つからない場合
高校進学をする予定でも、将来やりたいことが決まっておらず、どんな高校へ行くべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
次の段落からは、やりたいことが分からない人に向けて、高校選びの方法を紹介していきます。
3-1.普通科か総合学科か専門学科か
高校には「普通科」「総合学科」「専門学科」の3つの学科に大きく分けることができます。
どの学科も異なる特徴を持つため、自分に合う学科を選ぶことが大事です。普通科は、大学進学などを目指すために、中学の延長として数学や英語などの一般教養を学んでいく学科です。
また、大学進学率が一番高い学科なので大学に行くことをすでに決めている人なら普通科を選んだほうがいいでしょう。
専門学科は、就職を目指して、ある分野の専門的なスキルを身につけるために学んでいく学科です。
普通科のような一般教養の学習もありますが、専門知識や資格の取得に重点が置かれます。
総合学科は、普通科のような基礎学習を行うとともに、専門学科のような専門スキルを選択して学んでいく学科です。
いわば、普通科と専門学科を合わせたような学科で、自分で学びたいものを選択できる特徴があります。
学科は、高校進学後の進路も含めたうえで選択するのがベストです。
しかし、将来の夢がまだ決まっていない場合には、大学進学も視野に入れた普通科や専門的なスキルも学べる総合学科を選ぶのが良いでしょう。
3-2.大学進学を見据えているか
大学進学を見据えているかどうかでも、高校進学の際の選び方は変わってきます。
高校の中には、大学進学を見据えて受験勉強に特化した授業を組むところや、自習室の設備が整っているところもあります。
偏差値上位の大学を狙うのであれば、そのような環境が整備された高校を選んだほうがいいでしょう。
私立大学に入学したい場合は、私立大学付属の高校に入るのも一つの方法です。
大学付属高校へ入学できれば、よほどのことがない限り、大学に進学できないということはありません。
「自分が入りたい大学の進学実績があるか」「偏差値はどれくらいか」など、将来の大学進学に合わせて高校を選ぶという手もあります。
すでに行きたい大学が決まっているなら、高校も選びやすくなるでしょう。
4.自分に合った進路が分からない場合
次からは、自分に合った進路が分からない場合の対策法について紹介していきます。
4-1.周りの人の意見を聞いてみよう
自分に合った進路が分からない時は、周りの人の意見を聞いてみましょう。
両親や先生などに相談することで、自分とは違った視点から将来の進路を考えることができます。
また、卒業生や先輩などの話を聞くと、自分と身近な存在の体験談を聞くことができ、卒業後の進路を考えやすくなります。
進路について同じ悩みを抱えている人はたくさんいるので、書籍やネットなどで情報収集をしてみるのもいいでしょう。
身近に相談できる相手がいない場合でも、ネットで検索すれば様々な意見を知ることができます。
ただし、最終的に判断するのはあくまで自分です。
決定を他人任せにしてしまうと、将来後悔する可能性もあります。
周りの人の意見はあくまで参考程度にとどめて、最後は自分の意志を尊重するようにしましょう。
4-2.自分の適性を観察してみよう
自分の適性を観察することは、進路決定におおいに役立ちます。
例えば、適性検査などで自分の性格や自分に合った進路、職業を調べるという手段があります。
適性検査では、能力テストの他に、性格検査や二者択一の検査などを受けて、自分に適した方向性を知る時の判断材料にするものです。
向いている分野が分かるだけでなく、自分が気づかなかった可能性を知ることもできるので、進路に迷っている人は早い段階で受けておきましょう。
また、親や兄弟、友人など、普段一緒に過ごす時間が多い周りの人に自分について聞いてみることで、自分の適性や性格などを知ることができる場合もあります。
自分の長所や短所を知りたい時は、この方法が役立ちます。
その他にも、たくさんの高校を見学したり体験したりすることも大事です。
本やパンフレットに記載されている情報を見ただけではピンとこなくても、実際に高校まで出かけて自分の目で確かめることによって、本当に自分がやりたいことを見つけられることもあります。
5.進路が決まらずに悩んだ時の解決策
ここからは、進路が決まらずに悩んでいる時の解決策を紹介していきます。
5-1.親や周りの意見は参考にしつつ最後は自分で決める
周りの意見を聞くことは悩んだ時に有効ですが、最終的には自分で決めなければなりません。
他人の意見をそのまま実行しても、他人が自分の行動に対して責任を持ってくれるわけではありません。
自分の選択には自分で責任を持つという覚悟が大切です。
友達と同じ進路に進んだり、親の言うことを鵜呑みにしたり、後悔して人のせいにするのはよくありません。
周りの意見を聞くことは困った時の有効手段になりますが、あくまで参考程度に留めておき、最終的な決定は必ず自分で行うようにしましょう。
5-2.満足いくまで自分の目で確かめる
進路に悩んだ時は、自分の目で確かめることが大切です。
パンフレットを見ただけでは、その高校や職場の雰囲気を知ることはできません。
高校見学や職場体験等を通して、自分の目で見て体験したことをベースに考えていけば、失敗したり後悔したりすることもなくなります。
特に、パンフレット等の掲載されている情報では分からないことが多いです。
なるべく自分で足を運び、実際の雰囲気を確かめましょう。
自分が満足するまで、納得するまで細かく調べれば、本当にやりたいこと等が見えてきます。
5-3.やりたいことを選ぶ勇気も必要
進路に悩んでいる時は、本当に自分がやりたいことを選ぶ勇気も必要です。
親や先生に言われたことがすべて正しいとは限りません。
周りから反対されたとしても、自分の決断を信じることが大切です。
進路を選ぶ時は、学力など「やれること」を選びがちですが、すでに「やりたいこと」があるなら、周りに否定されても選ぶ勇気が大切になってきます。
後悔しない道を選ぶことが何より重要です。
やりたいことを取ってその道を選択したのであれば、その進路のために努力を重ねて、周りを認めさせましょう。
6.進路決めに迷ったら一度相談しよう
「自分が将来どうしたら良いか分からない」「進路をどうすれば良いか決まらない」という時は、焦らずにまずは立ち止まってみましょう。
よく周りを観察して、後悔のない選択をすることが大切です。
もし進路決めに迷ったら教師や塾の先生に相談して、自分の適性や各高校の特徴などを把握したうえで適切な選択をするのがベストです。
進路に迷ったからといって、他人任せにするのは一番良くありません。
中学卒業後に後悔することがないように、自分の責任で最終的に決断しましょう。
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