これで受験もばっちり!合格への願いを込めて持ちたい・あげたいお守り特集
必ず合格できるという確信を持っている受験生は少ないでしょう。どれだけ受験勉強に励んでも、多かれ少なかれ不安を抱えた精神状態でいるのが普通です。そんな受験生の心の支えになるものの1つに、合格を祈願したお守りがあります。この記事では、受験のお守りを入手できる有名なスポットを紹介し、お守りに関して疑問を持ちやすい点についても解説します。
1.そもそも受験にも神様はいるの?
受験の神様として有名なのは、平安時代に多分野で活躍した菅原道真という人物です。彼は優秀な学者であるのと同時に、歌人や文人としても一流であり、さらには政治家としても手腕を発揮しました。しかし、謀略により現在の九州に位置する大宰府に左遷され、失意のうちに生涯を終えてしまいます。神格化されたのは、没後に大地震をはじめとした天災や異変が頻発したからです。全国に、彼を祀った神社である天満宮は1万社以上も建てられています。それらは受験や学業の成功を祈るスポットの定番であり、「天神さん」という愛称でも親しまれています。
その他に、応神天皇の皇子であった菟道稚郎子命という神様もいます。読み方は「うじのわきいらつこのみこと」で、祀っている神社はそれほど多いわけではありません。しかし、彼は日本における中国の典籍の第一人者であり、学問の道を拓いたことでも有名です。受験や進学、修学などの学問関係にとどまらず、就職などの成功を願って参拝する人も少なくありません。また、判断力を授ける文殊菩薩や記憶力を強化する虚空蔵菩薩など、学問にまつわる仏様もいます。弘法大使という別名のある空海もそのような仏様の一人です。平安時代の僧として有名ですが、一般庶民を対象とした私大学を日本で初めて設立した偉人として学問の分野でも高い人気を誇っています。
2.受験にはゲン担ぎも大事?
神社などにおける神様や仏様への祈願だけでなく、ゲン担ぎも受験合格を引き寄せるためによく行われる行為です。具体的には、「受験に勝つ」という意味を込めて、トンカツや「勝」という漢字が商品名に使われているお菓子を食べることが挙げられます。もちろんゲン担ぎは食べ物に限った話ではなく、「福」や「幸」が名前に含まれている駅など、合格をイメージさせる縁起の良さそうなスポットも人気です。「本調子」と読み方が同じである「本銚子」という駅の切符もお守りとしてニーズがあります。
このようにユニークな解釈が多いのも、受験合格に関するゲン担ぎの特徴です。例えば、揺れるのに落ちない岩がある場所は、「受験に落ちない」という解釈で受験生にとって魅力的なパワースポットになっています。また、落下しない石が境内にある神社にも、合格のゲン担ぎとして多くの受験生が訪れます。
3.受験のお守りを授かるなら訪れたい全国の有名神社・仏閣
全国には受験のお守りを扱っている神社や仏閣が非常に多くあります。数としてはごく一部に過ぎませんが、以下に紹介するのは特に人気の高いものばかりです。
3-1.太宰府天満宮
太宰府天満宮は、菅原道真を天神様として祀っている天満宮のなかで総本宮と位置付けられています。境内に菅原道真の墓所があることからも分かるように、彼が亡くなったのが大宰府であったことが総本宮とされる大きな理由です。福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号にあり、合格祈願をはじめとして複数のお守りが用意されています。そのご利益を求めて、受験シーズンには参拝に来る受験生で賑わいますが、遠方に住んでいて訪れられない場合でもお守りの入手は可能です。公式のホームページでダウンロードした用紙に必要事項を記入し、FAXや現金書留で申し込むことによって送付してもらえる仕組みになっています。
3-2.亀戸天神社
亀戸天神社も菅原道真を祀っており、太宰府天満宮に対する東の天満宮という意味を込めて、東宰府天満宮と呼ばれることも多いです。東京都江東区亀戸3丁目6番1号にあり、本殿のすぐ左には有名な牛の像があります。「神牛」と称されるもので、撫でれば学業成就に役立つ知恵の力を得られると伝えられています。さらに、本殿の右側には菅原道真に学問を教えた人物を祀っている御嶽神社があります。このように境内には学問にまつわる要素がつまっており、受験生にとっては神社全体がパワースポットといっても過言ではありません。お守りに付いているハガキに受験する学校名や日付を書いて神社に送れば、再び行かなくても合格を祈願してもらえます。
なお、関東には他にも天神様がたくさんいるのでチェックしておきましょう。例えば、東京都の湯島天満宮と谷保天満宮は、亀戸天神社を含めて関東三天神と呼ばれています。また、群馬県の桐生天満宮や神奈川県の荏柄天神社、千葉県の大野天満宮なども有名です。
3-3.宇治神社
宇治神社は菟道稚郎子命が祀られており、平等院を建立するときに宇治上神社とともに鎮守社になりました。この2つの神社には、明治以前は1つの神社として見なされてきたという歴史があります。京都府宇治市宇治山田1番地にあり、うさぎを模した像などが境内の様々な場所で見られることが大きな特徴です。迷子になった菟道稚郎子命を案内したのがうさぎであったという伝説があります。そのため、迷える者を正しい道へ導いてくれる神の使いとされ、おみくじなどのモチーフとして広く利用されているのです。合格祈願のお守りも例外ではなく、かわいいうさぎが刺繍された五角形のものがあり、見る者の心を和ませてくれます。
3-4.文珠寺
文珠寺は文殊菩薩を祀っている寺院で、埼玉県熊谷市野原623番地にあります。文殊菩薩は智恵を司る仏様であり、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざでよく知られています。日本三大文殊菩薩に数えられるほどの知名度を誇り、知恵や学力を得たいと願う人にとても人気があります。毎年2月25日に開催される大縁日には多くの受験生が訪れて合格を祈願します。様々な種類のお守りが用意されているのも特徴で、文殊菩薩のご利益により賢くなるという「智恵袋」が有名です。青と赤の2色から選べる「合格守り」もありますし、合格と五角をかけた「学業増進鉛筆」という五角形の文具もお守りとして販売されています。
4.受験にぴったりのゲン担ぎスポットとお守り
合格を引き寄せてくれるのは、学問の神様や仏様だけとは限りません。ゲン担ぎのスポットを訪れて、受験で心強く感じられるお守りを入手したり、ご利益を授かったりするのも一つの手です。ここでは有名なスポットとお守りをセットで紹介していきます
4-1.回向院の鼠小僧と墓石
鼠小僧次郎吉の墓は、たくさんの受験生がゲン担ぎのために訪れるスポットです。東京都墨田区両国2丁目8番10号にあり、回向院の敷地内に墓石があります。鼠小僧は義賊として描かれることの多い盗賊であり、江戸時代の庶民の間で非常に人気がありました。その理由として、大名屋敷から千両箱を盗み出し、貧しい人々に配っていたという逸話があるのです。進入に長けた身のこなしが、「志望校にするりと入れる」というゲン担ぎにつながっています。なかなか捕まらなかったという勝負運に着目し、運の良さを得たいと考える受験生も多いです。
鼠小僧の墓石を削り取った破片が、勝負運や金運など多様なご利益を持つお守りであると考えられています。ただし、削るのは本物の硬い墓石ではなく、その前に置かれた「お前立ち」という軟らかい石から削り取るのがルールなので注意しましょう。
4-2.縁起の良い駅と駅名入りの切符
日本には数多くの駅がありますが、その中には受験生にとって縁起の良い名前のものも存在します。そのような駅で購入できる切符は、人気の高い合格祈願のお守りとなっているのです。例えば、都営地下鉄大江戸線の「勝どき駅」も受験に勝利することを連想させる駅であり、かつて特別切符が受験生向けのお守りとして発売されました。「勝どき」という言葉が駅名に使われたきっかけは、戦争で勝ったことを祝う碑が建てられたことが由来となっています。
関東の場合、千葉県の「本銚子駅」も受験シーズンになると合格祈願切符を販売しています。試験に「本調子」で臨んで実力を発揮できることを願ったもので、入手しようとする受験生は少なくありません。全国に視野を広げると、受験に縁起の良さそうな駅名は様々あるので、路線図などを見ながら調べると気分転換になって楽しいでしょう。
4-3.釣石神社と「落ちない」巨石
釣石神社は、宮城県石巻市北上町十三浜菖蒲田305番地にあり、特徴的な巨石があることによって、合格祈願のゲン担ぎのスポットとして有名です。境内にある巨石は絶妙なバランスを保っており、今にも落ちそうな状況に見えますが落ちることはありません。2011年に起こった東日本大震災などの大規模災害が発生しても落ちなかったという実績があります。そのため、「受験に落ちない」というご利益を得ようとして、多くの受験生が訪れます。
また、学業と知恵を司る神様を祀っているのも釣石神社の特徴となっています。合格や学業成就を祈願するお守りのラインナップが豊富なので、巨石の見学や参拝の後などに購入すると良いでしょう。
5.受験のお守りの分からないことを教えて!
お守りは神様や仏様から授かる貴重なものなので、扱いに関して疑問を抱く人も少なくありません。特に疑問に感じやすい点と回答をまとめたので確認しておきましょう。
5-1.受験のお守りって複数個持っていいの?
受験生は自分でお守りを入手するだけでなく、家族や友人からも贈られることが多いものです。その結果、手元にお守りが複数集まることなり、神様同士がケンカをしてしまわないか心配になる人もいます。「お守りを複数所持すると神様同士がケンカをする」という話を聞いたことがあるとそう感じるのでしょう。しかし、崇高な存在の神様はそのような低次元な争いはしないので気にする必要はありません。反対の効果を持つお守りを持つのは避けたほうが良いですが、合格祈願のように同じ効果を持つものなら大丈夫です。また、異なるタイプのお守りでも、学業成就と交通安全のように効果が両立可能なものなら、いくつ所持していてもそれぞれのご利益を期待できます。
5-2.無事に合格したらそのまま持ってていいの?
受験に合格した後、お守りをどうしたら良いのか迷ってしまう人もいます。お守りは単なる道具ではなく、その中には神様の心が宿っているので、決してゴミ箱などに廃棄していはいけません。神様の分身ともいえるお守りは、授かった神社やお寺に返納するのが基本です。一般的に有効期限は1年とされていますが、期限が切れるまで保管しておく必要はなく、願いが成就したら1年未満でも返しても構いません。また、返納の際はお礼参りをすることを忘れないようにしましょう。無事に合格できたことを神様に報告して感謝の気持ちを伝えましょう。お礼参りをすると、進学後の学業に関する祈願を行ってくれる寺社もあります。
5-3.受験のお守りを手作りしてもいいの?
お守りは神様や仏様から授けられたり、パワースポットで入手したりするイメージが強く、そのような神聖なものを自分で作ってよいのか迷う人もいると思います。しかし、願いがしっかり込められていれば、手作りでもお守りとして効果を発揮してくれるでしょう。自分のセンスや贈る相手の好みに合わて、工夫次第で素敵なデザインのお守りを用意できます。フェルトや布で作成したベースに「合格」などの文言の刺繍を施したり、達磨のように縁起の良い形に仕上げたりするなど、様々なアレンジが可能です。贈りものとしては、ストレートな気持ちがつまった世界に一つだけのものなので、受け取る側の受験生からも人気があります。
受験のお守りを持って桜咲く日を目指そう
受験生にとってお守りは、不安に耐える力や頑張りぬく勇気を与えてくれる重要なものです。前橋東照宮や高島天満宮、桐生天満宮のように、お守りを授かれる人気の天満宮が、当塾のある群馬県にもそろっています。強い願いを秘めたお守りで不安を追い払い、自分の力に対する自信を着実に強めて、ポジティブな姿勢で合格を勝ち取れるようになりましょう。