小学生こそ鍛えたい!空間認識のスキルを磨くための勉強法!
小学生という期間は、勉強に限らず多くのものを吸収することができる時期になります。だからこそ、様々な体験を通じて勉強につなげていく姿勢を持つことも重要になるでしょう。数学の勉強において、大きな意味を持つ「空間認識」のスキルも小学生のうちから充分に伸ばしていくことができます。中学への進学後も学習の助けになる能力ですから、効果的に高めていく勉強法をあらかじめチェックしておきましょう。
空間認識力とは?
空間認識力とは物の形や大きさ、空間の距離や動きを正確に把握するための能力です。例えば、数学においては「展開図から完成する立体をイメージする」といった場面で活用するものです。また、野球では飛んできた球をしっかりとグローブでキャッチできるのは、空間認識力があるからだと言えます。普段の生活でも、地図を正確に読んだり人の話から具体的な形を想像したりするために必要な能力でもあるのです。数学の勉強だけではなく日々の生活でかかわる、様々な場面で活用される能力でもあります。
空間認識力は、生まれ持った才能だと考える人もいるものの、学習や継続的な練習を通じて能力を向上させることができるとも言われています。中学生になると、空間認識力そのものを問われるような問題を解かなければいけない場面も訪れるため、早い段階から能力を伸ばしていくことが大切です。
空間認識は小学生に必要?
小学生の勉強のなかで、空間認識が必要になる場面はそれほど多くありません。算数の問題で図形を扱うことはあっても、難易度がそれほど高くない単純な形のものばかりだからです。ただ、中学校の勉強となれば、小学校よりも高度で複雑な図形に接する機会も多くなります。そのため、小学生のうちに空間認識の力を養っておいても損はないでしょう。むしろ、きちんとした能力を身に付けるためには、早めに勉強を始めるほうが良いと言えます。
空間認識力は、本人の体験や経験によって向上する能力でもあるのです。物の形や動きを正確に把握するためには、実際に様々な物体に触れたり観察したりする経験が必要でもあります。また、そうした体験がなければ、文章やイラストだけで表現された図形を具体的にイメージするのも難しくなってしまうでしょう。中学に進学してから、改めてこうした経験を積むのは、時間的な制約もあって難しくなるはずです。だからこそ、小学生のうちから空間認識力を伸ばすことが重要になります。まずはシンプルな図形や物体などを通じて、空間認識の力を鍛えていくと良いでしょう。
小学生におすすめの空間認識力を高める方法
小学生の時点で、いきなり複雑な練習問題にあたるといった勉強法を実践する必要はありません。この時期であれば、もっと体感的な学習や本人の好奇心に合わせた勉強法を実践することが効果的でしょう。具体的には、積み木やブロックなどを使ったり、折り紙を折ったりするといった遊びを経験させる方法があります。実際に物に触れて、新しい形の物を作り上げる遊びは、物の形を実感したり予想したりする良い練習となるからです。そして、小学生でも高学年になれば、球技に興味を持つ場合もあるでしょう。ボールを投げたり追いかけたりする球技は、空間認識につながる観察眼や物の動きを予測する能力を引き出すことにも良い影響を与えます。
数学の勉強に直接関わる勉強法としては、ドリルなどを活用しつつ、実際に図形を描かせるという方法もあるでしょう。立体を平面で表現するには、実際に物体を見たときの形をイメージする必要があるからです。もしうまく描けない場合には、描きたい物と同じ形をした立体を観察してみると効果的でもあります。
空間認識のスキルを磨くコツ
空間認識の能力を高めるために重要なことは、子ども自身がたくさんの経験を積み重ねていくことでしょう。小学生という時期は多くの事柄を学習できるので、外遊びや旅行なども含めて、たくさんのものに触れさせていくことが肝心です。空間認識は目で見た物だけに限らず、手で触れた感触などから物の形をイメージする能力でもあります。したがって、五感のすべてを活用しつつ、勉強させることが重要です。また、物の大きさや形を表現する言葉を意識的に使ってみるのも効果的だと言えます。物の形を言葉にするためには、イメージを膨らませつつ、それを言語化する必要があるためです。人と話すときに、しっかりと物の形を想像する習慣が生まれれば、その分だけ空間認識力を磨きやすくなります。
例えば、お皿洗いのお手伝いをするなかで、食器の形を体感的に理解することもあるでしょう。あるいは、サッカーで遊んでいるときに、ボールが落ちる動きを予測できるようになる場合もあります。机の上の勉強だけが空間認識力を向上させるものではありませんので、その点も押さえておくようにしましょう。
日々の生活から空間認識力を高めていこう!
空間認識の力は、勉強だけで身に付くものではありません。むしろ、普段の生活のなかで、様々な経験を得てこそ伸びるものだと言えます。小学生のうちから空間認識力を養うならば、遊びや生活のなかから得られる体験を大切にすると良いでしょう。親子で一緒に楽しみながらスキルを磨くこともできるはずです。中学への進学以降も、活用する場面が多い空間認識力ですから、意識的に伸ばす努力や工夫を続けてみましょう。