質の高い読書感想文を書くには?コツをおさえよう

子どもの宿題で、頭を悩ませるものの1つが読書感想文ではないでしょうか。本を読むのが苦手、なかなか感想が思い浮かばない、書いてみたらほとんどがあらすじだったなど、読書感想文に関する悩みは尽きることがありません。質の高い読書感想文を書くにはコツがあります。読書感想文の狙いや評価基準、本の選び方、内容構成のポイントを理解して、よりよい読書感想文を目指しましょう。


まずは読書感想文のねらいや評価基準を知ろう

読書感想文で高い評価を目指すにあたっては、まず読書感想文のねらいや評価基準を理解することが大切です。青少年読書感想文全国コンクールでは、読書感想文の目的は「書くことによって考えを深めること」と示されています。単に本を読むだけでなく、感想を文章にするなかで著者の主張に向き合ったり、分からなかったことを解決したりすることが重要なのです。そのため、読書感想文では「面白かった」「感動した」など単純な言葉で終わらせず、読書を通して自分が何を考え、何を得たかを表現する必要があります。
読書感想文の評価基準は、学校やコンクールなどによってさまざまですが、ここでは代表例として青少年読書感想文全国コンクールの評価基準をご紹介します。複数の評価基準が設けられており、「応募規定に合っているか」「発達段階に応じた適切な本を選んでいるか」などの基本的な項目に加え「広い視野から作品を評価しているか」「著者の論旨や登場人物の心情などを的確にとらえているか」「自分のことばで表現しているか」など、読解力や表現力に関わる項目もあります。さらに「読書によって得た自己の変革がみられるか」という、読書体験を自分の生活の中にどう位置づけるかを伝えるための項目も用意されています。これらの評価基準を意識しながら、読書感想文を書いてみましょう。


読書感想文を書きやすい本を選ぼう

評価基準からも分かる通り、どのような本を選ぶかは読書感想文の質を左右する重要な問題です。学校の課題としての読書感想文は、課題読書と自由読書の2種類があることが一般的です。課題読書とは読書感想文コンクールの主催者が選出した課題図書を読むもの、自由読書とは自分で読みたい本を自由に選ぶものです。課題図書にするかどうかだけで、必ずしも有利不利は決まりません。そのため各自に適した方を選ぶとよいでしょう。課題読書のメリットは、対象図書が限られているため、普段読書をしない子でも選びやすい点です。
一方で、多くの子どもが同じ課題図書を読むため、周囲と差をつけるためにはしっかり感想文の内容を練る必要があります。また自由読書のメリットは、興味がある本を選べる点です。読書に慣れている子は、自分の得意分野や、読書感想文を通して新たにチャレンジしたい分野などを主体的に探せるでしょう。一方で、選んだ本によっては主題が読み取りづらい、評価基準の「読書によって得た自己の変革がみられるか」が表現しづらい場合もあります。子どもが読みたい本が読書感想文に適しているかどうかは、親も一緒に検討してみるとよいでしょう。


構成を工夫しよう

読書感想文でよくある悩みが「出来上がったらほとんどがあらすじだった」でしょう。質の高い読書感想文を効率よく書くためには、あらかじめ本文の構成を考えておくことがポイントです。読書感想文の構成は一般的に書き出し・主題・まとめからなります。書き出しでは、その本を選んだきっかけやあらすじを簡単に書きましょう。書き出しの分量が多すぎると「あらすじだけの読書感想文」になってしまいます。たとえば指定文字数が2000字であれば、300字程度にとどめるようにしましょう。主題では、読書感想文でもっとも伝えたいことをまとめます。本の中でもっとも印象に残った点について、要点を述べながら自身の体験談や意見を書きましょう。
たとえば偉人伝を読み主人公の姿勢に胸を打たれたら、具体的にどのような点に心を動かされたか、それはなぜか、登場人物に対してどう感じたかについて、自身の体験談で根拠づけしながら表現していきます。体験談を交えると、主題を選んだ理由や自分の意見に説得力を持たせることができるためおすすめです。まとめでは、本を通して何を学んだかを簡潔に書きます。「私はこうしようと思う」など具体的な行動も盛り込むと、より説得力が増すでしょう。


親子で話し合うことも大切

読書感想文では語彙力や表現力も重要です。「面白かった」「感動した」など単純な感想で終わらせたり、単調な文章を並べたりすると、審査員の印象に残りづらくなります。読み手を引き付けるような文章を書くためには、豊かな語彙や表現が欠かせません。ここで大切にしたいのが、本の感想を親子で話し合う時間です。はじめは「面白かった」など曖昧な感想しかなくても、親が「どこが面白かったの?」「なぜ面白かったの?」と引き出していくことで、具体的な言葉で表現できるようになります。
また、「それに対してどう思ったか」「自分ならどうしたいか」など、議論をより深めていくことで読書感想文の柱になるような意見が出てきます。親子で話し合いながら、メモを取りつつ構成や内容をまとめていくとよいでしょう。

<参考URL>

1段落、2段落:【第63回青少年読書感想文全国コンクール】感想文Q&A
http://www.dokusyokansoubun.jp/qa.html
3段落:【ベネッセ教育情報サイト】5ステップで読書感想文がスラスラと書ける!【後編】
http://benesse.jp/kyouiku/201507/20150720-3.html

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