集中力が続かないのが悩み…こどものやる気を引き出す方法!
勉強をするといって机に向かったのに10分後にはおやつを食べているなどと、こどもの集中力のなさを嘆くお母さんは多いのではないでしょうか。実は集中力が続かないのにはこどもなりの理由があるのです。そこで今回は、こどもの集中力が続かない理由と集中力が身につく環境の作り方、効果的な勉強方法についてご紹介します。
まずは机の上を整理整頓しよう
大人もそうですが、目の前の問題に取り組むためには他の雑念を取り除くことが大切です。勉強をするときに目の前に漫画やスマホがあると、すぐに別のことに気がそれてしまいます。勉強をする机の上には勉強道具以外のものを置かないことが大切です。机の上は今から始める勉強道具以外のものがないように心掛けましょう。また、机の上だけでなく、勉強を行う部屋の中、手の届く範囲には漫画やゲーム機など誘惑の多いものは置かないことが大切です。まずは勉強する環境を整えることからはじめましょう。
集中力と音の関係
勉強中に音楽を流すと集中できるという人がいます。実際に作家や漫画家の中には作業中にバックミュージックを流すという人も多いようです。しかし、大好きなミュージシャンの音楽を大音量で流すと、当然そちらのほうに意識が行ってしまので勉強中のバックミュージックには向きません。音楽をかける場合はクラシック音楽やヒーリングミュージックなど、精神をリラックスさせる効果のある音楽を小さな音で流すようにします。また、テレビの音も勉強の阻害になるのでテレビを消すか、音を小さくしてもらって別の部屋で勉強するようにしましょう。よく勉強の邪魔になるからと子供の受験勉強中は息をひそめるようにして過ごす家庭もありますが、家族の会話、食器を洗う音、エアコンの稼働音など普段の生活で起こる生活音は本来勉強の阻害にはなりません。むしろ一定の音を聞くことは集中力を増す効果や騒音に慣れ集中力を鍛える効果もあります。あまり音に敏感になりすぎると、受験会場でも他人の咳払いや鉛筆の音で集中力が途切れてしまう神経質な子供になってしまいます。音をとことん遮断するのではなく、過度な音は遮断し、適度な音の中で集中が続くように工夫してみましょう。
ガムをかむと集中力が増すのは本当?
アメリカの大リーガーを見ると試合中にガムをかんでいる選手が多くいます。日本では行儀が悪いと言われることもありますが、実はこのガムをかむという行為も集中力を高めるのに有効な手段です。ガムをかむと脳内から「セロトニン」という脳内物質が多く分泌されます。このセロトニンはリラックスしているときに多く分泌され、集中力を高める物質です。ガムをかむことによって気持ちがリラックスし、集中力が高まるので、勉強の合間のおやつやリラックスタイムに積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
声を出すと集中できる?
文章問題などに取り組むとき、内容が頭の中に入ってこないときは実際に声に出してみるのがおすすめです。声に出して言葉にするという行為は、みずからの考えをまとめ、脳内の情報を整理するのに役立ちます。(※1)頭の中がこんがらがってしまって集中できないという場合は、一度今取り組んでいる問題を声に出して読み上げてみましょう。また、声に出しながら重要なところに線を引いたり、間違ったところをチェックしたりするのもおすすめです。
長時間ダラダラやるよりも時間を決めてしっかり
集中力が続かないと思っている子供の中には、単純に時間の使い方が下手な場合もあります。無理な勉強計画を立てて、途中で挫折してしまうのもこのタイプです。勉強時間は一度に多く取るのではなく、細かく区切って集中してやるようにしましょう。長時間休みなしで計画を立てるよりも、学校と同じように40分勉強したら15分休憩するといった勉強と休憩のメリハリをつけたほうが、集中力は持続します。また、休憩の際には体をしっかり伸ばしてストレッチをする、気分転換にお茶を飲むなど体をしっかりリラックスさせるようにしましょう。気分を切り替えるとあらためてがんばろうというやる気に繋がります。
あまりにも集中できない場合は睡眠不足が原因かも?
集中力は睡眠時間に影響すると言われています。睡眠不足になると脳内のセロトニンの生成が少なくなってイライラすることが増え、注意力が失われて集中力が散ってしまう原因となります。それだけではなく、成長の遅れや眠気、疲労感によって日常生活に支障をきたすおそれもあります。(※2)集中力が妙にない、日中居眠りをしているという場合は、深刻な睡眠不足におちいっている場合があります。勉強ももちろん大切ですがメリハリをつけ、睡眠時間を減らすことがないように注意しましょう。
<参考URL>
※1【LIFEHACKER】「声を出して作業を確認」には効果がある:研究結果https://www.lifehacker.jp/2015/08/150812cognitive_boost.html
※2厚生労働省【e-ヘルスネット】睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-003.html