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ただ暗記するだけでは難しい?中学受験の社会のおすすめ勉強法

「社会は暗記重視の科目だから、後回しにしよう」と考えてしまう人が多いのではないでしょうか。確かに社会は、中学受験の科目の中でも暗記しなければならない事項が多いのが特徴です。試験では、各分野(地理、歴史、公民など)から、偏りなく出題される場合が多く、細部の知識や相互の関係、考え方まで問われます。前後のつながりや、関連性まで確実に理解しておかなければ対応できません。単純な暗記だけでは高得点を狙うのは困難です。

 

こうした中、社会の受験対策として効果的な勉強方法とされているのが、常に物事のイメージを頭に浮かべ、その周辺知識と関連付けて体系的に覚える方法です。相互の結びつきが強化され忘れ難くなり、結果として定着しやすくなります。知識の定着は、マンガなどによるイメージ付けがとても効果的といわれています。では、具体的にどうのように取り組めば良いのか紹介していきます。

どんな問題がでるのか

中学受験の社会では、地理、歴史、公民などの各分野から、偏りなく出題される場合が多いです。また、それぞれの分野においては、細部の知識や関連、考え方まで試される傾向にあります。したがって、断片的な暗記や前後の関連付けの弱い知識では、太刀打ちできない場合が多いです。

 

例えば、ある用語と別の用語との関係を問われることがあります。「世界遺産ってなに?」「群馬県で世界遺産に登録された製糸場は?」「ユネスコってなに?」「世界遺産とユネスコの関係は?」などのような質問です。当然、用語の内容を暗記さえしていれば、個々の意味などについては答えることはできるでしょう。しかし、それぞれを体系的に関連付けて理解しておかなければ、その関係を説明するのは簡単ではありません。単に、暗記した知識を書き出すだけでは個々の回答に差がつきにくいものです。ところが、相互の関係まで答えさせることで思考力を試すことができ、単なる暗記知識と比べると大きな差が生じます。

社会を苦手とするのはどんな子?

「社会は暗記重視の科目だから、後回しにしよう」と考えてしまうのは、社会が苦手な証拠といえます。また、暗記の方法が不適切であったり、非効率であったりすることが原因で、期待される効果が得られず、社会は苦手と考えてしまう子も多いです。こうした状態に陥ってしまう原因は、暗記が思考力や知識を拡充するための手段ではなく、単なる作業と化してしまい、続けるためのモチベーションが維持できないためです。つまらないことは続けられません。

 

これは、子供に限ったことではなく大人も同じです。短期的に集中して暗記するのが効果的な場合もありますが、それでは「漢字の小テスト」レベルまでに通用するお話です。中学受験対策として、思考力アップにも繋がる知識として定着させるためには、色々な事柄同士の関連付けと日々の積み重ねが必要不可欠です。

オススメの勉強法

暗記が苦になり、暗記することが作業化してしまうと続けることは難しくなります。そこで、楽しみながら暗記が進み、かつモチベーションも維持できるオススメの勉強方法を紹介します。それは、具体的にイメージしやすいマンガなどを活用することです。特に中学受験対策には効果的で、なかでも歴史マンガがオススメといえます。なぜならば、歴史マンガは登場人物が多く、ストーリー性もあって、具体的なイメージや前後の関連付けが容易だからです。このように、まずは興味が向きやすい部分から始めて、暗記に対する抵抗感を抑制しつつ、続けることができる勉強方法の確立が大切です。

 

こうした勉強方法が確立できれば、そのまま地理や公民の勉強につなげるのは難しいことではありません。何も確立できていない状況で、あれこれ指示をしても時間だけが無駄に過ぎてしまい、ほとんど身につかないでしょう。

興味の出るものから触れよう!おすすめの参考書

勉強に限ったことではありませんが、何かを始めるためには動機付けが必要です。社会の中学受験対策として、うってつけの方法があります。それは、マンガや見ていて楽しくなる参考書などの活用です。具体的にご紹介します。

 

おすすめのマンガは「マンガ×くり返しでスイスイ覚えられる 日本の歴史人物100」です。「歴史が得意になるためには、興味を持つことが第一歩」をコンセプトとしてつくられています。まずは、これをきっかけとして歴史に関心を向け、徐々に範囲を広げて行きましょう。
続いては、「?に答える! 小学社会 (教科書の基礎から入試対策まで。小学3~6年 小学パーフェクトコース) 」です。カラーの写真やイラストが豊富で中学受験対策の入門書としては秀逸です。

 

「小学総合的研究わかる社会」もおすすめです。小学校での社会科全般が整理され、分かりやすく解説されています。体系的な知識の確認には、とても効果的です。常に手元に置いて、必要があったら直ぐに確認できるようにしておくと良いでしょう。

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社会を得意にするためにはどうしたらいい?

社会に苦手意識を持ってしまう子は、暗記が苦手な場合があります。社会は暗記科目だと言われることが多いですが、ただ意味もわからないまま暗記するのではなく深く理解することが大切です。まずは興味を持つことが第一であり、もっと知りたいと思えるようになれば、覚えるのは難しいことではありません。歴史・地理・公民それぞれに覚えるためのコツがあり、またこれら3つを関連づけて覚えることで記憶をより強固なものにできます。

歴史の勉強法とは?大河ドラマやマンガを活用しよう!

歴史とは、人類が歩んできたストーリーです。ストーリーの一部分だけを切り取っても、前後関係がわからないのは当然です。それと同じように、歴史はひとつの出来事や年号だけをバラバラに覚えても、出来事と出来事がつながりません。どのような背景でその出来事が起こったのか、ストーリーの流れのなかで理解していく必要があります。歴史に興味を持つきっかけとしては、NHKの大河ドラマや歴史マンガなどがよいのではないでしょうか。

 

大河ドラマでは、主人公とされる歴史上の人物のことだけでなく、同じ時代を生きた歴史上の人物のことも合わせて知ることができます。芸能人に興味があれば、どの人物をどの俳優や女優が演じていたかを関連づけて覚えると覚えやすくなります。歴史的に有名な出来事も文章で説明されると覚えにくいものですが、映像で見るとイメージが湧きやすいでしょう。歴史上の出来事をモチーフにしたアニメも数多く存在しますが、史実に基づいていない場合がありますので注意してください。マンガで歴史を学ぶのならば、学習用に作られているものがおすすめです。

地理の勉強法とは?生産量は地形に関係している!

地理として農作物の生産量ランキングを覚えることがありますが、農作物のほとんどはその地域の地形と関係があります。例えば、群馬県は、こんにゃくの生産量が多いことで知られています。これは群馬県がこんにゃくの品種改良に成功したことと、赤城山の土壌がこんにゃく栽培に適していたことが大きな要因です。農作物によって、栽培に適した土壌や気候などの条件は違います。やみくもに生産量ランキングを暗記するのではなく、なぜその地域でその農作物の生産量が多いのかの理由を知っておく必要があります。

 

地名を覚えるときには、地名の由来も知っておくと覚えやすいでしょう。歴史的な出来事が地名の由来に関係しているのならば、歴史の一環として覚えることもできます。まずは、身近なところの地名がどのようにしてつけられたのか、調べてみることから始めるとよいかもしれません。群馬県には「上毛かるた」という郷土文化を伝えるかるたがあります。上毛かるたに出てくる名所などから調べてみるのもよいのではないでしょうか。身近な地域から興味を持ち、その興味を日本全国や世界中に広げていくと地理の勉強が楽しくなります。

公民の勉強法とは?時事問題と絡めて覚えよう!

公民は世の中の仕組みを学ぶものであり、大人になってからはその大切さがよくわかるものです。しかし、小学生のうちに興味を持つのは難しい内容であるといわざるを得ません。公民は時事問題と絡めて出題されることが多いため、まずはニュースを見る習慣をつけましょう。成人の年齢が20歳から18歳に引き下げられるニュースを見て、なぜ変更する必要があったのか疑問に感じられるようになれば、世の中の仕組みに興味を持つことができている証拠です。

 

どこかの国とどこかの国が争っているニュースを見て、争いの原因が知りたいと感じるのも同様です。国際情勢には歴史や地理が関係していることも多いため、3つの分野を分けて覚えるのではなく、関連づけて覚えることが理想的でしょう。身近な大人が一緒にニュースを見ながら疑問を投げかけてみると、興味を持つきっかけになるかもしれません。

暗記だけじゃない!世の中に興味をもって社会を楽しもう

中学受験の社会の勉強法について解説しましたが、社会については、毎日のニュースを含め、関連付けようと意識さえすれば、その方法は無限にあります。分野ごとに分かれてしまっていますが、歴史も、地理も、公民も、家や学校で日々起こっている身近な出来事と関連付けることができます。つまり、一見自分に直接関係なさそうな出来事も、工夫次第で自分の身の回りの出来事と結びつけることが可能になります。こうして相互に関連付けされた知識が多いほど、忘れることなく必要な時に使える知識として定着し、これに伴い思考力も向上します。まずは親子で、日々の出来事やニュースに関心を持ち、楽しみながら考えを巡らせることが、社会を学ぶための基礎といえます。

<参考URL>

1段落:【All About】みんなが誤解している中学受験の学習法、社会編 [中学受験]
https://allabout.co.jp/gm/gc/445369/

この記事の監修者

ベスト学力向上委員会

元中学校教論を編集長とし、小中高それぞれを専門としている3名以上の講師チームで記事を監修しています。
日ごろから勉強や受験に携わっているプロだからそこ分かる、悩みや不安を解決するための情報・ノウハウを発信していきます。

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