中学受験の合否を左右する!?読解力を高めよう!
中学受験では、読解力が点数に大きく影響します。国語においては長文の読解問題があり、長い文章の中から設問に合った答えを見つける力が求められるでしょう。また、数学などの他の教科でも、問題文の内容を正確に把握するために読解力が必要になるものです。ここでは、伸ばし方や文章を読むためのコツなども含めて、読解力が具体的にどういったものなのかを紹介していきます。
読解力とは?
読解力とは、文章に書かれた内容を正確に把握する能力です。一つの文を読むのではなく、連続する文の中から、筆者の考えや意見あるいは登場人物の心情などを読み解く力だと言えます。また、日本語においては「主語」「述語」を正しく読み取る能力も読解力に含まれます。日本語は英語などの外国語と違い、一つの文のなかに主語が書かれていない場合があります。中には述語まで省略されていることもあるため、前後の文から「書かれていない主語や述語を推測する」ことが求められるケースもあるでしょう。中学受験においても、読解力を問われる問題が出題される傾向が強くなっています。だからこそ、受験対策において読解力を高めることが重要になります。
中学受験での読解力の重要性
中学受験では、読解力を含めた「国語力」がとても重要になります。漢字や言葉の知識はもちろん、文章を読み解き、問題に対して正確に答えていかなければなりません。国語の問題では、長文の読解問題で正答できるかどうかが、得点に大きく影響します。そのため、長い文章を読んで、内容を的確に把握できる読解力を身につける必要があるでしょう。また、読解力は国語だけで問われるものではありません。数学などの教科においても、読解力が問われることになります。たとえば、数学の文章題ではまず問題の内容をきちんと読み解いたうえで、自ら解くべき式を見つけ出さなければならないでしょう。文章の意味を正確に理解してこそ、「どんな式を組み立てればよいのか」が見えてくるわけです。国語だけではなく、多くの教科において必要になるのが読解力でもあります。読解力が向上すれば、他の教科の成績も伸びる可能性が充分にあるでしょう。
読解力が低下する主な原因
読解力が低下する原因の一つに、本や新聞を読む機会が減っていることが挙げられます。読解力は、日常的に文章を読む習慣があるかどうかで、大きく差が生まれてしまいます。文章といっても、インターネット上のブログやSNSなどで見られる「特定の人にだけ伝わる文章」ばかりに触れていても、なかなか読解力は身に付かないでしょう。友人とメールのやりとりをするなど、子どもたちがテキストに触れる機会自体は多くなっていますが、それだけでは読解力を高めるのは難しいと言えます。
友人同士のやりとりでは、相手のことを知っているため、簡単に相手の考えを推測できるからです。書き手側も、そうした相手の予測を期待して文章を書くため、省略が多かったり造語を使ったりする機会が増えていきます。しかし、国語の長文問題では筆者をあらかじめ知っているということは珍しいでしょう。誰が読んでも分かるように書かれた文章を読み解くための力は、正しい日本語を読み解く力が必要なのです。
読解力を高める方法
読解力を伸ばす方法としては、可能な限り本や新聞などの文章を読むことが一番効果的です。文章を読むことは、そこに書かれている単語や熟語などを覚えて語彙力を向上させることにもつながります。また、内容をしっかりと理解しようと意識しながら読めば、文章全体の意味を読み解く力も身に付くでしょう。ただし、どうしても時間がかかるという面もあります。読解力を身に付けるコツとして、文章を読む際に辞書も一緒に開くと効果的です。分からない言葉や記憶が曖昧になっている慣用句などがあれば、きちんと辞書で調べましょう。調べるという行為によって、その言葉の意味がきちんと記憶に残り、語彙力が向上するからです。
また、長文を読んだ後に、自分なりに内容を要約してみると良いでしょう。読んだ文章を自分がきちんと理解できたかどうかは、要約ができるかどうかで見極めることができます。要約する場合も親や先生などに聞いてもらい、内容が伝わるかをチェックしてみましょう。そして、長文を読むときは、全体の中でも「接続詞」から始まる文に注意することも大切です。特に、「つまり」「なぜなら」といった接続詞の後には、それまでの内容をまとめた文が続くことが多いのです。文章全体を読もうとすると、内容が曖昧に感じられることもありますが、要約された一文に注目することで文章の構成自体がハッキリする場合があります。読解力の基礎は、普段の地道な努力で伸ばすしかありません。しかし、実際に問題を解く際には、文章を読むコツを利用することで、スムーズに答えを見つけられるようになるでしょう。
読解力を磨けば得点を上げやすくなる!
読解力は、あらゆる教科にとって重要です。長文問題がある国語はもちろん、問題から数式を導く数学など様々な場面で役立ちます。文章を読み解く力が身に付けば、勉強そのものを効率良く進められるでしょう。本や新聞などで、毎日少しずつでも文章を読む習慣を作ることができれば、学力を向上させる可能性も高まるはずです。