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中学受験の国語ってどう勉強したらいいの?

国語は他の受験科目と異なり、学習してすぐに結果が出るとは限らない科目です。語彙力や読解力、記述力など様々な能力が試される科目であり、それぞれの能力をバランスよく高めることが求められます。そのため、付け焼き刃で対策するのではなく、長い目で見て日々継続的に勉強することが重要です。国語の受験対策で鍛えるべき能力や、対策のコツ、おすすめの問題集などを紹介します。

どんな問題がでるのか

受験する中学校によって具体的な出題内容や傾向は異なりますが、漢字や言葉の意味が分かるかなどの単純な問題だけでなく、読解問題や記述問題などの思考力が試される難しい問題も出されることが多いです。そのため、すべての範囲をまんべんなく学習することがポイントといえます。漢字の問題では、基本的な読み書きに加え、同訓異字、同音異義語、熟語、類義語や対義語など難易度の高い出題もあります。また、言葉に関する問題では、基本的な文法をはじめ、慣用句やことわざ、敬語なども出題範囲です。
読解問題では、物語文や随筆文、説明文などを基に読む力が試されます。難易度の低い問題としては、本文中に出てくる漢字や言葉の意味を回答する、適切な接続詞を当てはめる、指示語に対応する部分を抜き出すなどがあります。さらに、登場人物の心情を回答したり、抽象的な表現を具体的に説明したりといった難易度の高い問題も出題されます。学校によっては、問題文を基に自身の意見を書かせる記述問題が出されることもあります。

どんな能力が必要とされている?

将来充実した社会生活を送るために、国語力は欠かせません。しかし、一般的な国語力と、中学受験の国語のテストで必要とされている能力はやや異なる部分があります。文部科学省は国語力を「考える力、感じる力、想像する力、表す力から成る、言語を中心とした情報を処理・操作する領域」と「考える力や、表す力などを支え、その基盤となる『国語の知識』や『教養・価値観・感性等』の領域」からなる能力だととらえています。そして、社会に対応しより良く生きていくためには、これらの能力を養うことが重要だとされています。ここでの国語力は、一般的な学校教育や読書などを通して身につけられるものです。
志望校に合格するためという目的のために、国語の試験では高得点を獲得する必要があり、より戦略的な対策が求められます。中学受験の国語テストで必要とされているのは「問題を解く力」「速く・深く読む力」「記述問題に対応するための書く力」の3つです。「問題を解く力」とは、問題文で指示されていることを正しく理解し、適切な回答を導き出す能力を指します。「速く・深く読む力」は、限られた試験時間内に100%の力を発揮できるよう、すばやく文章を読みつつ、十分に内容を理解する能力です。そして、「記述問題に対応するための書く力」は、限られた文字数で自分の意見を分かりやすく伝えられるような表現能力といえます。
もちろん、一般的な国語力と中学受験の国語力は切り離せるものではありません。日頃から国語力を鍛えながら、国語の受験対策をしていくことで、受験の後にも役立つ能力としてを身につけることができます。

どうやって鍛えるのか

中学受験で必要な国語力を鍛えるためには、バランスよく、日々継続的に勉強することが重要です。対策のポイントを能力別に解説します。まず、「問題を解く力」では、問題を理解し適切な回答を出すために語彙力を鍛えることが欠かせません。教科書に出てくる漢字やことわざ、慣用句、熟語、敬語などをしっかり覚えます。それから参考書などの問題を活用し、さらに語彙力を広げ、継続的に学習を進めていきましょう。
「速く・深く読む力」、つまり読解力を鍛えるにもコツがあります。なんとなく文章を読むのではなく、段落内や段落間の組み立ての形に注目し、呼んでいる文章の構成を意識することが大切です。例えば、筆者が重要だと考える意見は、段落の最初か最後に書かれる傾向があります。また、接続詞が「なぜなら」であれば前の段落の根拠を述べており、「しかし」ならば前の段落を否定しているというように、接続詞に注意しながら段落間の関係をとらえていくことで、文章全体の構成が分かってきます。「それ」「これ」などの指示語があらわれたら、具体的に何を指しているのかを文章中で探しマークをつけることもポイントになります。最初は読むのに時間がかかりますが、慣れてくるとスピードアップしてくるため、諦めずに取り組みましょう。
「書く力」では、論理的で分かりやすい文章を書くよう意識することが重要です。意見には必ず根拠を示すようにする、結論は最初に述べておく、などのコツをおさえるだけで格段に読みやすくなります。実際に書いた文章は親や先生に何度も添削してもらい、初めて読んだ人でもすぐ文章の主旨が分かるような文章を目指しましょう。

オススメ参考書

身につけたい能力別に、おすすめの参考書を紹介します。まず、語彙力を鍛えたい人は『中学入試 国語 暗記分野3700:国語の点数がみるみる上がる』(小学教育研究会/増進堂・受験研究社)を使いながら、中学受験によく出るものを着実に勉強するのがおすすめです。難易度順にパートが分かれているため、現時点での学力に応じたパートから取り組め、無駄なく学習を進めることができます。コンパクトサイズながら漢字や語句で必須の範囲が網羅されているため(総語数は3700以上)、気軽に持ち運べ、空き時間にどんどん語彙力を養うことができるのも心強いです。
読解力を身につけたい人は『ウイニングステップ小学6年国語1読解』(日能研教務部/みくに出版)を試してみましょう。こちらも難易度や分野別にパートが分かれており、自分に必要なパートから取り組むことができます。例題と演習問題があるため、最初は高得点がとれなくても、例題を読みながら自分のペースで読解力を鍛えられるます。過去の入試問題を徹底的に分析した上で問題の難易度を設定しているので、信頼度も高いです。
記述力を重視したい人は『ウイニングステップ小学6年国語2記述』(日能研教務部/みくに出版)がおすすめです。問題の種類が豊富で解説も丁寧なため、様々な出題に対応できる力が身につきます。最初はなかなか上手に書けないかもしれませんが、解説をじっくり読んで文章の構造を理解し、自分でも実践していくことで記述力が鍛えられるでしょう。

問題の傾向を理解し対策しよう!

中学受験の国語対策では、語彙力・読解力・記述力をバランスよく身につけることが重要です。これらの能力を鍛えながら、問題を正確に理解すること、問題文を速く深く読むこと、論理的に分かりやすく書くことを意識した学習を進めましょう。文部科学省が示すように、国語力は社会生活をより良く送るために欠かせない能力です。一般的な国語と比べ受験国語はやや難易度が高めですが、受験国語をマスターすることは、人生に必要な国語力を身につけるために有効的です。国語力という思考の基礎を高めることで、受験だけでなく今後の人生にも役立てていきましょう。

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<参考URL>

2段落:【文部科学省】これからの時代に求められる国語力について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/toushin/04020301/003.htm#top

この記事の監修者

ベスト学力向上委員会

元中学校教論を編集長とし、小中高それぞれを専門としている3名以上の講師チームで記事を監修しています。
日ごろから勉強や受験に携わっているプロだからそこ分かる、悩みや不安を解決するための情報・ノウハウを発信していきます。

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