中学英語の基礎を固めよう!理解しておきたい文法のルール4つ
中学英語は、学習が進むにつれて内容が複雑になっていきます。慣れない文法につまずく人も多いですが、文法理解は英語力の基礎を養うために欠かせません。名詞、動詞、形容詞などポイントに絞って基本を解説します。最初からすべてを理解しようと焦るのではなく、まずは基本を確実に理解したうえで、応用部分を鍛えていきましょう。
文法のポイント1.名詞
名詞を多く覚えることで、英文が格段に理解できるようになります。声に出して読み上げたり、スペルを覚えるまでノートに書いたりなどの努力も大切ですが、ここでは名詞に関して覚えておきたい重要ポイントを解説します。日本語の名詞ではあまり意識しませんが、英語の名詞では数えられるもの(可算名詞)と数えられないもの(不加算名詞)の区別が重要です。可算名詞か不可算名詞かによって、冠詞や複数形などが異なってくるためです。具体的にいえば、りんごやイス、本などの1つ、2つ、3つ…と数えられるものが可算名詞で、水や空気のように1つ、2つ、3つ…と数えられないものが不可算名詞にあたります。
可算名詞は、その対象が1つの場合は単数形で、対象が複数の場合は複数形へと変化します。例えば、りんごが1つなら単数形の「apple」で、りんごが2つ以上なら複数形の「apples」です。このように、可算名詞の複数形では名詞の最後に「s」がつきますが、スペルによって規則的に変化します(「y」で終わる名詞なら「y」を「i」に変えて「-es」をつけるなど)。さらに、「child→children」「man→men」のように例外的に変化する名詞もあります。このような変化をしっかり覚えることが名詞対策には欠かせません。
文法のポイント2.動詞
名詞と同じく重要なのが動詞です。動詞は大きく、be動詞(〜です、〜がある・いる)と一般動詞(be動詞以外の動詞)という2種類に分けられます。be動詞は主語に応じて変化しますが、数が限られているため確実に暗記するようにしましょう。
現在形ならばbe動詞は「is」(主語はit・he・sheなど)、「am」(主語はI)、「are」(主語はyou・theyなど)の3種類のみです。過去形では「is」と「am」が「was」に変化し、「are」が「were」に変化します。はじめは戸惑うかもしれませんが、この5種類が基本のため、慣れれば簡単に使いこなせるようになるでしょう。
一般動詞はバリエーション豊かなため、単語帳などを活用しながらコツコツ覚えていくのがおすすめです。また、一般動詞にも変化がありますが、be動詞よりやや複雑です。しかし、一定の規則があるため、慣れていけばスムーズに覚えられるようになります。一般動詞の変化について、基本的な規則としてまずは「三単現(三人称が主語・主語が単数・現在形)」の場合、語尾に『s』がつく」が挙げられます。例えば、「run(走る)」という動詞だと、主語がIやyouであれば「I/You run.」と変化なしですが、主語がit・he・sheなどになると「It/He/She runs.」と語尾に「s」がつくのです。一般動詞は、基本的には可算名詞の複数形と同じように変化しますが、have(havesではなくhasに変化)などの例外もあります。例外はテストに出やすいため、しっかり覚えましょう。
文法のポイント3.時制
英語では時制、つまり「いつ」という点がとても重要です。基本的な時制としては「現在形(〜である、〜する)」「過去形(〜だった、〜した)」「進行形(今~している)」「未来形(~だろう、~するつもりだ)」「現在完了形(~したことがある、~してしまった)」があります。日本語を使うときはあまり時制を意識したことがないかもしれませんが、英語では時制によって単語の形が変わるため、時制をしっかり理解できるかどうかが英語の得点をアップさせるカギになります。
例えば「talk(話す)」という一般動詞であれば、現在形「talk(s)」、過去形「talked」、進行形「talking」、未来形「will talk」と変化します。「talk」は最も基本的な変化パターンの動詞ですが、動詞の種類によっては「語尾のyをiに変える」「語尾の子音を重ねる」などの規則が登場します。動詞を覚えるときはスペルや意味だけでなく、変化の規則も合わせて覚えると効率がよいでしょう。助動詞や過去分詞も組み合わせ方が決まっているため、あわせてしっかり覚える必要があります。
文法のポイント4.比較級・最上級
比較級や最上級も、あまり日本語では意識したことがないかもしれませんが、英語では重要な表現です。ここまでは名詞や動詞について解説してきましたが、比較級や最上級は形容詞と関わる文法です。比較級は「AはBより〜だ」のように、2つのものを比べて言うときに使われます。「My room is larger than yours.(わたしの部屋はあなたの部屋より広い)」のように、形容詞の語尾は「〜er」に変化します。最上級は「Aは最も~だ」のように、3つ以上の中から1つのものについて言うときに使われます。「He is the tallest in the classroom.(彼はクラスで最も背が高い)」のように、形容詞の前に「the」がつき、語尾が「~est」へ変化します。
これが比較級・最上級の基本ですが、例外もあります。例えば、音節が3つ以上(場合によっては2つ以上)の形容詞は「er」「est」をつけず、形容詞の前に「more」「most」をつけるというパターンです。比較級・最上級でも、まずは基本のルールをおさえたうえで、例外の規則を覚えていきましょう。
文法を理解すれば中学英語がわかる!
中学英語をしっかり理解するためには、何よりもまず文法のルールを勉強することが大切です。名詞、動詞、形容詞など単語の種類によって役割やルールが異なります。それぞれをしっかり覚えながら、長い文章を読んだり、英文和訳をしたりする応用力を養っていきましょう。中学レベルの英語は高校受験や大学受験の基礎にもなる、重要な存在です。覚えることが多く、慣れるまでは大変かもしれませんが、焦らずじっくりと取り組み、着実に身につけていきましょう。