前橋市の高等学校4選「共愛」「高専」「勢多農」「育英」
キリスト教主義と国際教育が教育の柱「共愛学園高等学校」
共愛学園高等学校は、明治21年に設立された前橋英学校を前身とするキリスト教系の私立学校です。母体となる共愛学園は保育園、幼稚園から大学までを擁する総合学園として多くの人材を育てています。
共愛学園高等学校の教育の柱は「キリスト教主義教育」「人格教育」「一貫教育」「英語教育」の4つです。根底にあるのはキリスト教主義の考え方で、聖書を通して愛とは何なのかを知り、他者と共生することの大切さを学ぶことを学園生活の目標としています。
共愛学園高等学校では、「普通科特進コース」「普通科進学コース」「英語科特進コース」「英語科進学コース」の4つのコースを用意しており、目指す進路に応じて選択できます。
また、国際交流にも力を入れており「長期留学制度」「短期留学制度」「留学生の受け入れ」「海外からの教師陣の常勤」という4つの制度があります。
長期留学制度は、学校認定の留学機関を利用した「一般留学」、学校の代表として姉妹校に派遣される「スカラシップ留学」、同じく学校の代表としてパートナー校に派遣される「パートナーシップ留学」、市町村などが実施する留学制度を利用する「公的留学」から選択できます。
短期留学に関しては、さまざまな研修が行われており、ホームステイ形式で語学や文化を学びます。留学先としては、台湾、イングランド、ニュージーランド、アメリカ、カナダなどがあります。
通学は両毛線駒形駅から徒歩で約10分です。また、女子は学校の敷地内に完備されている学生寮の利用も可能です(※1)。
専門的な科学技術を学べる学校「群馬工業高等専門学校」
群馬工業高等専門学校は、5年間の一貫教育を行う国立の高専です。5年制の本科のうえに、さらに専門的に学べる2年制の専攻科を備えた大学と同等の高等教育機関である点が他の高等学校とは異なります。この特徴を活かし、人間性を養うと共に、将来の科学技術を牽引していくトップクラスのエンジニアを育成するのが群馬工業高等専門学校の目標です。
学科は「機械工学科」「電子メディア工学科」「電子情報工学科」「物質工学科」「環境都市工学科」の5つに分かれており、学びたい内容により選択できるようになっています。
群馬工業高等専門学校は、大学と同等の教育機関として、5年制の本科卒業時に準学士の称号が、さらに2年制の専攻科卒業時に大学評価・学位授与機構の審査を経ることを条件に学士の学位が、それぞれ授与されます。
進路の面では、本科卒業生・専攻科修了生共に、就職希望者は100%に近い就職率を誇っています。一方、進学を希望する学生は、本科卒業後大学3年次に編入学するか、専攻科修了後に大学院に進学するかを選択できます。
一般の高等学校と同様にクラブ活動も盛んで、体育系・文化系のクラブ・愛好会を合わせると29種類もあります。なかには、高専らしい専門技術を扱う愛好会や研究会もあり、日頃の成果を競技会やコンテストで披露しています。
また遠方からの生徒が多いため、男子、女子それぞれ学生寮が完備されています。外国人留学生も同じ寮で共同生活をし、教員が交代で泊まって舎監を務めている点が特徴的です(※2)。
他校にはない特色的な学科が揃う「勢多農林高等学校」
勢多農林高等学校は、明治41年開校の長い歴史と伝統を誇る公立校です。「明るく浄く・真面目に考え・雄々しく働け」という校訓を掲げ、人間性を育みながら、農業林業の専門的かつ実践的な知識や技術を身に付けたスペシャリストを育成しています。
勢多農林高等学校の学科は、「植物科学科」「バイオテクノロジー科」「動物科学科」「緑地土木科」「食品文化科」「グリーンライフ科」の6つで、そのうちバイオテクノロジー科は「植物バイオコース」と「フードバイオコース」に、動物科学科は「資源動物コース」と「応用動物コース」に、グリーンライフ科は「フラワーデザインコース」と「グリーンライフコース」に分かれます。
農林業と一口に言ってもカバーする範囲が広いため、食料・環境・生命・健康の関連分野において将来スペシャリストとなるための基礎や基本を身に付けられるように細かくコース分けがされています。
資格や検定のための学習にも力が入れられており、「日本農業技術検定」「園芸装飾技能士」「FFJ検定」など、毎年多くの合格者を出しています。また部活動も盛んで、運動部や文化部以外にも「作物部」「植物バイオ研究部」「造園部」など、多くの農業部があります。
通学は上毛電鉄の城東駅から徒歩で約8分です(※3)。
幅広い進路を選択できる「前橋育英高等学校」
前橋育英高等学校は、昭和38年開校の私立校です。当初は男子校として開校しましたが、平成6年から男女共学となっています。「正直」「純潔」「無私」「愛」の4つを教育理念とし、国際的な視野で世界平和や社会福祉に貢献する人材の育成を目標としています。
そのためには生徒それぞれの能力や個性を引き出すことが大事であると考え、「普通科1類:特進選抜コース」「普通科2類:特進コース」「普通科3類:総合進学コース」「普通科4類:スポーツ科学コース」と普通科だけでも4つのコースを用意しています。また、幼児教育の基礎を学ぶ「保育科」も用意されています。
特進選抜コースは国公私立の難関校への進学を目指す少数精鋭のコース、特進コースは地元の国公立大学や中堅私立大学への進学を目指すコース、総合進学コースは推薦入試やAO入試など個性を重視した多様な進路の選択が可能なコースという違いがあります。スポーツ科学コースは、普通科としての教育で基礎学力を身に付けながら、科学的な手法を取り入れて専門実技を磨くトップアスリートを目指すためのコースです。保育科は女子のみが対象で、育英短期大学や3つの系属幼稚園との連携による実習が可能です。
通学は自転車利用で、新前橋駅、前橋駅の各駅から約10分です。前橋駅、新前橋駅、中央前橋駅、高崎駅の各駅からスクールバスの運行があります。上信バスの利用も可能で、育英高校前バス停が徒歩約1分の場所にあります(※4)。
<参考URL>
※1.【共愛学園高等学校】トップページ
http://www.hs.kyoai.ac.jp/
※2.【群馬工業高等専門学校】トップページ
※3.【群馬県立勢多農林高等学校】トップページ
http://www.setano-hs.gsn.ed.jp/
※4.【学校法人群馬育英学園前橋育英高等学校】トップページ
http://www.maebashiikuei-h.ed.jp/