周りと差をつけるには?ぜひ実践したい英単語の覚え方
英語の点数を上げるカギのひとつが、英単語を多く覚えることです。しかし、英単語の暗記がなかなかできず、つまずいてしまう子もいるでしょう。なぜうまく暗記ができないのでしょうか。もしかすると「暗記をすること」だけにこだわっているため、苦手意識が生まれているのかもしれません。周りと差をつけるためにぜひ知っておきたい、英単語暗記との付き合い方やおすすめの勉強方法をご紹介します。
まずは「何のために覚えるか?」を理解しよう
英単語を覚えられないのはなぜでしょうか。英語に苦手意識がある、アルファベットの羅列にしか見えない、覚えてもすぐ忘れてしまうなど、人によってさまざまな理由があるでしょう。英単語を覚えるのが苦手な子に考えてみてほしいのが「何のために英単語を覚えるか?」「英単語を覚えてどうするか?」です。英単語への苦手意識は、目的が「大量の英単語を覚える」ことにとどまっているために生じているのかもしれません。この目的にとどまっていると英単語を覚えるメリットを見いだせず、なかなかやる気も出ません。
英単語は、覚えることが最終目的ではありません。覚えた英単語を使って英語を話す、聞く、読む、書くことが重要な目標です。この目標を理解したうえで、出会った英単語に対して「この単語はいつ、どうやって使えるだろう」と考えながら覚えていくことで、試験対策や実際の英会話に役立つ勉強方法を実践できるでしょう。
バランスよい暗記方法を身につけよう
英単語の覚え方を大きく分けると、聞く、読む、書くという3通りがあります。「聞く」では教科書や単語集などに付属しているCDなどの音声を聞くこと、音声と一緒に発声してみることがポイントです。せっかく英単語を覚えても、発音やイントネーションが間違っていては意味がありません。まずは付属の音声によって正しい知識をつけることが大切です。ネイティブの発音やスピードに慣れることは、リスニング対策にとってもメリットがあります。
また、「読む」では、声に出さず読む「黙読」と声に出して読む「音読」とがありますが、暗記におすすめなのが音読です。正しい発音やイントネーションを定着させられるほか、英単語をリズムでとらえることで、より覚えやすくなるためです。リズムで覚えるという方法は、古典の活用や日本史の語呂合わせなどでもよく使われています。そして「書く」では、ノートに何度も英単語を書くことが重要です。英単語では発音やイントネーションのほか、正しいつづりを覚えることも求められるからです。
さらに何より大切なのは、聞く、読む、書くという3つの作業をバランスよく行うことです。正しい発音やイントネーション、つづりを理解した上で、繰り返し聞く、読む、書くことで、さまざまな試験のタイプに対応できる力が身につくでしょう。
効率よい覚え方で差をつけよう
限られた時間の中でより多くの英単語を覚えるためには、いくつかコツがあります。まずは関連する単語をセットで覚えることです。たとえば「hot(熱い、暑い)」という単語を覚える際には「warm(温かい、暖かい)」「cool(冷たい、涼しい)」「cold(冷たい、寒い)」なども合わせてチェックしましょう。こうすることで学習時間の効率化につながるだけでなく、実際の試験や英会話で類義語、対義語などを使う必要が生じた場合にスラスラと答えが浮かぶため、周りと差をつけることができるでしょう。
また接頭語や接尾語の意味を理解することもコツのひとつです。接頭語は英単語の頭につく語、接尾語は語尾につく語で、一定のルールをもつため英単語の意味を覚えるのに役立ちます。たとえば「inter」には「間の」という意味があります。そのため「international」は「inter+national」で「国家間の」と覚えることができます。このように接頭語と接尾語のルールを知っていれば、試験で初めて出会った単語でも意味をある程度推測できるため、ぜひマスターしてみてください。
積極的にアウトプットしよう
英単語を覚える目的は、英単語を使ってコミュニケーションができるようになることにあります。そのためには英単語を暗記しながら、しっかりと自分の言葉にしていくことが大切です。たとえば「書く」作業では、教科書や単語集の例文を書き写すだけでなく、英単語を使って自分のことや考えを表現することを意識してみましょう。たとえば「hot」という単語を覚えたら、「It’s hot today.」「This coffee is hot.」など簡単でもよいので身近なトピックを英語で書きます。書くだけでなく、声に出してみるのもおすすめです。
英単語の暗記と同時に、自分にとって身近なトピックを英語で表現する練習をすることで、英作文やスピーキングなどの対策につながり、効率的な学習ができるでしょう。
<参考URL>
2段落:中里喜彦, 2014, 「暗記学習の方法とその成果:英単語学習指導についての実践報告」『東海大学紀要海洋学部「海─自然と文化」第11巻第3号』: 13-18.
3段落:【DMM英会話】
語彙力が一気につく!接尾語+接頭語+語幹のパターンを覚えよう!