定期テストを攻略!中学生におすすめの対策法とは?
小学校を卒業し中学に上がると生活はガラッと変わり忙しくなります。部活動が始まるうえに学習内容は高度になり、なかでも初めての定期テストでは小学校との大きな違いを感じるのではないでしょうか。定期テストが小学校のテストと違う点は準備が必要なことです。にもかかわらず、学校では勉強内容は教えても準備の仕方までは教えてくれません。気が付いたら準備不足のまま試験直前になり、それでもやり方が分からず手をつけられないままテストが終わってしまった、ということもあり得るでしょう。中学の定期テストでは、学習能力と同じくらい「自分で準備できる力」が重要になります。こうした自己管理能力が身についているか否かによって、成績が大きく左右されるといっても過言ではないでしょう。定期テストの成績は内申書として集約され、高校受験に影響する重要なものです。都道府県によって違いはありますが、群馬県では1年生からの成績が調査書に反映されます。(※1)ここでは中学入学直後からしっかりと身に着けたいテスト対策のやり方と科目ごとの勉強のコツを紹介します。(※2)
時間をかけてでも大事!まずは学習計画をたてよう!
試験範囲やテストの日程など、学習計画をたてることは、テスト対策には欠かせないことだといえるでしょう。計画表を立てる際には、まずは「やることリスト」を作ることからはじめましょう。科目ごとにワークや暗記、提出物など、試験当日までにやるべきことをリストアップしておきます。しかしここで重要なのはそれらの内容を終わらせる期日を設定しておくことです。たとえばワークやノートなどの提出物は最初にやり2日間で終わらせるなど、始める日と終わらせる日をしっかりと明記しておきましょう。次に日付の入った計画表に、リスト内容を割り当てていきます。1日の勉強時間内で達成できる内容を計画表に書き込みましょう。たとえばある日の勉強時間が3時間だとすると、1時間ごとに国語のワーク復習5ページ、数学の練習問題を5ページなど、なるべく細かく書き入れていきます。時間はかかりますが1日をかけてでも計画を立てることを優先させましょう。「やることリスト」でテスト前にやるべきことを把握し、それをこなすために必要な勉強時間を算出しておくことが大切です。また、計画は学習の進み具合によってずれてしまうこともあるため、テスト1週間前になったらもう一度見直した方が良いでしょう。テスト2週間から3週間前に計画を立て始めることをおすすめします。
計画表は学校や学習塾で配布される場合もありますが、さまざまな中学生向け学習サイトでは無料でダウンロードできるものもあります。中高生用に開発されたビジネス手帳を活用するのもおすすめです。(※3 )(※4)
暗記科目の準備をしよう!寝る前の暗記タイムが大切!
範囲の決まっている定期テストは、ほとんどが暗記で決まるといっても過言ではありません。暗記は長い時間をかけて1回で覚えようとするよりも、短時間で覚えたことを毎日繰り返すほうが効果的です。 (※5)暗記のための単語帳などは早い段階で準備し、テスト勉強期間中にできるだけ何度も触れるようにしましょう。ここで注意したいのは暗記ツールの作成に時間をかけすぎないことです。単語帳やノートの整理は勉強ではなく作業です。単語帳をきれいに作って満足してしまいそうな人は、教科書に直接ペンをひいて赤いシートをかぶせる「暗記シート」を使っての暗記法を試してみてください。また、間違えた問題や語句だけを抜き出し、自分だけの「間違い暗記ノート」を作りながら勉強を進めていくのも効果的です。この方法なら、特に覚えにくい箇所を重点的に暗記することができます。単語帳やノート、ワークのコピーなど自分なりの暗記ツールを作成したら、必ず夜寝る前に暗記の確認作業をしましょう。人間は寝ている間に覚えた記憶を脳に定着させるため、寝る前にもう一度暗記ツールをおさらいしておくことをおすすめします。(※6)
国語・英語の試験対策のコツは音読!文章の流れを覚えてしまおう!
国語や英語は、教科書の文章を覚えてしまうことでさらなる点数アップが期待できます。そこでおすすめしたいのが音読です。(※7)(※8)英語も国語も、文章を声に出して読むことで、目だけでなく耳からも情報を取り入れることができ、内容が頭に入りやすくなります。文章の流れをつかんでおけば、接続詞などを問われる問題もすらすら解けるようになるでしょう。国語は普段読書に親しんでいる子どもであれば、勉強時間が多少減ってしまっても、ある程度の得点が望める教科といえるでしょう。英語の長文問題は、普段読み慣れていない言語の文章を読むことに難しさを感じるものです。しかし国語と同じように、教科書の音読を習慣にすることで英語という言語に慣れてしまえば、自然と文章が頭に入るようになり、文章の流れ自体を記憶することも難しいことではなくなります。
振り返って定着!数学・理科はしっかり理解してから練習しよう!
数学や理科などの理系科目は、暗記だけでなく計算も必要になってくる科目です。しかし理科では表や仕事率などの公式、数学では方程式など暗記していなければ解けない問題も多く、テスト直前に解き方を詰め込もうとしても限界があります。そのため内容をしっかり理解すること、授業で習ったことは早いうちに定着させることがとても大切な科目です。テスト対策として、理科では出てくる用語と写真や図、公式などを1セットとして覚えておくことをおすすめします。理科の用語やグラフ、求める公式などの関連性をしっかりと把握しておき、何を調べるグラフか?何の写真か?これを求める公式は何か?といったものを、1つのグループとして暗記しておくと良いでしょう。数学の場合は、当然数式を覚えておくことがポイントとなりますが、教科書には式に必要な「材料(3xyなど)」と「調理法(×÷+-)」、そして「何のレシピなのか(=)」が詳しく書かれているので、まずは数字やアルファベットに惑わされず、理科と同様1つのグループとして数式を暗記しておくと覚えやすいかもしれません。
数学や理科の科目は苦手意識の強い人も多く、一度わからなくなるとその後の勉強にもついていくのが難しくなる傾向があります。(※9)そのため普段の授業での疑問はその日のうちに解決しておくことが重要です。15分程度でも、できれば宿題とは別に学校の授業を振り返る習慣をつけましょう。とはいえ、普段のコツコツとした努力が大きく結果に結びつく教科ともいえるので、最もやりがいのある科目でもあります。ちょっとした時間を使って授業ノートを眺め、数式を思い起こしてみたり、練習問題を何度も重ねて「解読」に慣れて行けば、決して難しい科目ではありません。理科も数学も名称や公式をただ覚えようとするのではなく、自分でしっかりと理解したうえで練習を重ねることが大切です。
まとめ①
学校ではテスト勉強の仕方までは教えてくれないもの。勉強法がわからないまま受験を迎えてしまった、ということにならないためにも、1年生のうちから高校受験を意識しテストに向けての自己管理能力を高めていくことが重要です。範囲が決まっている定期テストは頑張り次第で点数アップが十分可能です。また、限られた時間の中で努力をする習慣は、社会に出ても大きな力となるはずです。自分に合った勉強のスタイルを見つけて学習内容を充実させ、万全の体勢で納得のいく高校受験を迎えましょう。
まとめ②
学校ではテスト勉強の仕方までは教えてくれないもの。勉強法がわからないまま受験を迎えてしまうことにならないために、1年生のうちから高校受験を意識しテストに向けての自己管理能力を高めていきたいものです。範囲が決まっている定期テストは頑張り次第で点数アップが十分可能です。限られた時間の中で努力をする習慣は、社会に出ても必要な力となるはずです。自分に合った勉強のスタイルを見つけて、中学生活を充実したものにしましょう。
■撮影用に作成したテスト用紙を使用しています。イメージです。
<参考URL>
※1.【ベネッセ進研ゼミ中学講座】群馬県の高校受験情報
http://chu.benesse.co.jp/jisseki/pref/22/?link=1
※2.【スタディサプリ】中学生の定期テスト(中間・期末)勉強法科目別の成績アップ術
https://studysapuri.jp/course/junior/article/study/(段落全体で)
※3.【株式会社NOLTYプランナーズ】NOLTYスコラ中高生向けのビジネス手帳
http://www.noltyplanners.co.jp/scola/
※4.【中学生勉強方法】スケジュールや計画の立て方
http://tyugaku.net/schedule/#a2(段落全体で)
※5.【Café du cation 】定期テスト対策中学生のテスト勉強法 5
http://www.kobetsu.co.jp/cafeducation/test/article-2.html
※6.【中学生勉強法】効率の良い勉強法
http://中学生勉強方法.net/study1/kouritu.html
※7.【中学生勉強法】英語の勉強法(定期テスト)の基本は音読!
http://中学生勉強方法.net/study1/eigo.html
※8.【中学勉強方法トップ】文法は解けるのに長文が解けない中学生へ
http://tyugaku.net/wakaranai/tyoubun.html
※9.【スタディサプリ中学講座】中学生の勉強法
https://studysapuri.jp/course/junior/article/study/science/(段落全体で)