桐生の高校に注目!桐生第一・桐生工業・桐生・桐生市立商業の特徴は?
上毛かるたでも「桐生は日本の機(はた)どころ」として有名なように、桐生市は明治から戦後しばらくのあいだ、県内でも非常に製糸業が発達した都市でした。2018年現在では、みどり市を挟んで2つに分かれた非常に珍しい市となっており、北関東で唯一鉄道4社が乗り入れている交通の便の良い地域です。残念ながら機(はた)どころとしての製糸業自体は少なくなってしまいましたが、今回は歴史と伝統のある桐生市で、優秀な職人を生み出す桐生市の学校と、桐生を代表する進学校をご紹介します。
将来に向かって準備万端!桐生第一高等学校
桐生第一高等学校は、「プロフェッショナルハイスクール12」を提唱しており、12種類の多彩なコースから選んで学べる学校です。
・校訓・教育方針
明治34年に桐生裁縫専門女学館として創立以来「社会に役立つ人間の育成」を建学の精神としている学校です。教育目標として「自主的で人間性豊かな人格の育成」「民主社会に貢献しうる社会性の涵養(かんよう)」「個人個人が有している優秀性の開発」を掲げています。校訓は「質実剛健」「典雅誠実」を、「実学実践に基づく人間性豊かな全人教育」を教育方針として掲げています。
・学科・授業の特色
桐生第一高等学校には生徒の個性を伸ばすコースが多数あります。特別進学コース・進学スポーツコース・進学コース・情報ビジネスコース・ものつくりコース・デザイン美術コース・ファッションコース・福祉コース・こどもコース・文化教養コース・製菓衛生師コース・調理科コースの12のコースです。高校時代から、将来なりたい職業や進学に向けてしっかりと準備を進めることが可能です。
・資格・進路
それぞれのコースによって進路、並びに資格の取得状況も異なります。たとえば、西桐生キャンパスで学ぶ特別進学コースの場合、進学先は国公立大学や難関私立大学となり、在学中に英検2級などを取得します。情報ビジネスコースの場合は商業分野の基礎をしっかりと身につけ、簿記検定や情報処理検定、ビジネス文書実務検定などの資格取得を目指します。こうしたそれぞれのコースに応じた進路や資格取得を選ぶことになるので、自分が将来どんな職業につきたいのかも踏まえたうえで、どのコースに進むのかしっかり考えておくことが大切です。
・そのほか(部活動・行事・イベントなど)
部活動は活発で、9つの運動部と8つの文化部のほかに、男子のみの強化指定クラブと特別部があるのが特徴です。強化指定クラブは硬式野球部・サッカー部・陸上競技部・バスケットボール部・柔道部・ラグビー部があり、それぞれ甲子園出場、全国大会出場を重ねている強豪部です。特別部はそれを応援する応援団部とチアリーダー部になります。
・学校までのアクセス
住所:〒360-0043群馬県桐生市小曽根町1-5
3つの校舎が点在しており、本校舎はJR両毛線「桐生駅」から徒歩約10分、上毛電気鉄道「西桐生駅」から徒歩約6分です。西桐生キャンパスはJR両毛線「桐生駅」徒歩約5分、上毛電気鉄道「西桐生駅」徒歩約1分で、桐桜学舎はJR両毛線「桐生駅」より徒歩約11分、上毛電気鉄道「西桐生駅」から徒歩約8分です。(※1)
女子も多い工業高校!群馬県立桐生工業高等学校
群馬県立桐生工業高等学校は、昭和9年に創立した歴史と伝統のある工業専門高校です。機械やロボットなどの知識や技術、技能を学び、工業生産に携わるエンジニアや技術者を生み出すことを目的としています。
・校訓・教育方針
科学技術創造立国である日本の中核をなすスペシャリストの養成を目的としており、必要な技術と知識を習得し、責任感と自立的精神を育むことを教育目標として掲げています。
・学科・授業の特色
学科は機械科・電気科・建設科・染織デザイン科の4つがあります。機械科は機械やロボットなどに関する知識や技術・技能を学び、エンジニアの育成を目的としています。電気科は、電気に関する知識や技術、技能を学びます。建設科は建築コースと土木コースに分かれ、建築物や建造物を作る技術を取得します。染織デザイン科は、繊維製品の染め・織り、デザインなど、伝統的な手法からコンピューターを用いた手法まで学び、技術者を育成します。
・資格・進路
機械科ではガス溶接技能講習、アーク溶接特別教育、基礎製図検定、危険物取扱者などの資格取得を目指します。電気科では電気主任技術者(第三種)、電気工事士(第一種・第二種)などを取得します。建築コースでは建築施工管理技術検定を、技能検定2級および3級(建築大工)、土木コースでは測量士補、土木施工管理技術検定2級などを取得します。染織デザイン科ではレタリング技能検定や色彩検定など、積極的な資格取得を目指しています。
・そのほか(部活動・行事・イベントなど)
部活動は盛んで、19の運動部と16の文化部があり、陸上・体操・自転車競技部が関東大会へ出場しています。
・学校までのアクセス
住所:〒376-0054群馬県桐生市西久方町1-1-41
JR桐生駅から徒歩で北に向かい、県道351号線を経由して約20分程度です。(※2)
桐生随一の進学校!群馬県立桐生高等学校
群馬県立桐生高等学校は、大正6年に創立された公立学校です。桐生随一の進学校として名高く、平成29年から5年間、文部科学省によるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校となっています。
・校訓・教育方針
校訓は「独立自尊」「文武両道」であり、教育目標として「真理を愛し、公正な判断力と実行力を有する人物を養う」「自由と平和を愛し、責任と礼儀を重んじる民主的な人格を養う」「明朗健康にして勤労を尊ぶ精神を養い、かつ、勤労にたえる身体をつくる」を掲げています。
・学科・授業の特色
学科は普通科と理数科の2つの科があります。4月には理数科オリエンテーションなどが行われており、自然科学への興味を深める講義やコンピューターの基礎を学ぶ授業などがあります。
また、英語教育には特に力を入れており、実用英語検定準2級を学校全体で約7割ほどの生徒が取得しています。
・資格・進路
桐生市内随一の進学校で、四年制大学への進学を希望する生徒がほとんどです。国公立大学を始め、難関私立大学への合格者も増えています。「上昇桐生」を合言葉に、1年では「桐志(とうし)」、2年では「桐魂(とうこん)」、3年では「激桐(げきとう)」と学年別に学習テーマがあり、積極的な進学支援を受けることが可能です。
・そのほか(部活動・行事・イベントなど)
戦前から戦後にかけて、高校野球の強豪校として名をはせた学校です。バドミントン部、卓球部、陸上部、少林寺拳法部、吹奏楽部が関東大会に出場するなど活躍しています。
・学校までのアクセス
住所:〒376-0025群馬県桐生市美原町1-39
JR桐生駅から徒歩で南に向かい約5分の距離です。(※3)
定時制もある商業高校!桐生市立商業高等学校
昭和15年に創設した、全日制課程と定時制課程を併設した商業専門学校です。
・校訓・教育方針
校訓は「進取」「創造」「至誠」を掲げています。何事にも積極的に取り組み、創意工夫をこらし、誠実に努力を続ける人間の育成を目指しています。教育目標として、時代に対応する教育実現のため、生徒一人ひとりの能力や適性、進路に応じた職業教育の推進などを掲げています。
・学科・授業の特色
全日制は商業科4学級、情報処理科2学級となっており、1学年6学級の全18学級です。定時制課程は、商業科1学年1学級で全4学級となっています。
商業科は広く商業に関する分野について、情報処理科は情報処理に関する分野について専門的な知識と技術を修得します。
・資格・進路
主な資格として、全国商業高等学校協会主催の珠算・電卓、ワープロ、簿記、英語、商業経済、情報処理など9種目の検定試験の合格を目指します。3種目以上の1級合格者も毎年多く輩出しており、就職後は即戦力として活躍が期待できます。卒業後の進路としては、毎年約3分の2が大学などへの進学、約3分の1が就職となっています。
・そのほか(部活動・行事・イベントなど)
男子バトミントン部やコンピューター部が全国大会に出場するなど目覚ましい活躍をしています。また、吹奏楽部やダンス部、ビジネス研究部のように市と連携して活動する部もあります。部活動を通じて地域に信頼される学校づくり、地域に愛される生徒の育成に努めています。
・学校までのアクセス
住所:〒376-0026群馬県桐生市清瀬町6-1
JR桐生駅から徒歩約10分、上毛電鉄西桐生駅から徒歩約14分です。東武新桐生駅からだと自転車で約10分となります。(※4)
<参考URL>
※1.【桐生第一高等学校】トップページ
http://www.kiriichi.ac.jp/
(1段落目は段落全体で参考)
※2.【桐生工業高等学校】トップページ
http://www.kiriko-hs.gsn.ed.jp/
(2段落目は段落全体で参考)
※3.【桐生高等学校】トップページ
http://www.kiryu-hs.gsn.ed.jp/
(3段落目は段落全体で参考)
※4.【桐生市立商業高等学校】トップページ
http://www.kirisyo.jp/
(4段落目は段落全体で参考)