自由研究の上手なまとめ方は?まとめ方の例とコツを紹介!
夏休みの宿題のうち、大きな関門のひとつが自由研究でしょう。長い時間をかけて自由研究を頑張ったら、ぜひその成果を魅力的にまとめたいものです。しかし、何をどのようにまとめればよいのか困ってしまう人もいるのではないでしょうか。自由研究のレポートをまとめるにはコツがあります。誰でも簡単に自由研究をまとめられる、おすすめの方法と具体例を紹介します。
大きな紙1枚を使ってまとめよう
ポスターや新聞紙のイメージで、大きな紙1枚を使って自由研究をまとめてみましょう。紙1枚にまとめるメリットは、自由研究に関わる全ての情報を関連づける事ができ、ひと目で理解しやすい資料になることです。また、大きな紙面をのびのび使えるため、絵や写真を使った説明を加え、大きな文字や飾り文字などの工夫をこらし、オリジナリティあふれるまとめ方ができます。紙1枚に研究成果をまとめるという作業は、中学や高校、大学などに進学、その後就職した際にも必要になることがあるため、早い時期から慣れておくと将来役に立つでしょう。
大きな紙に自由研究をまとめるときのポイントは、レイアウトと色使いです。レイアウトでは紙の最上部にタイトルと氏名を書き、残りのスペースには小見出しを配置し、小見出しの下に自由研究の内容を書いていきます。限りあるスペースを有効活用する必要があるため、文字はなるべく減らして重要な点のみをまとめることがコツです。また、使う色が多すぎると逆に見づらくなってしまいます。暖色系、寒色系など使う色の系統を統一すると、目に優しく読みやすい資料ができあがるでしょう。
自由研究で実験をした場合は、実験方法や結果をひと目で把握できるこのまとめ方がおすすめです。
スケッチブックで冊子風に
自由研究で調べ学習、昆虫・植物・天気などの観察をした場合は、情報量が多くなりがちです。そんなときは、複数のページにわたって成果をしっかりまとめられるスケッチブックがおすすめです。
スケッチブックで冊子風の資料を作るときは、カテゴリごとにページを分けると読みやすくなります。必要に応じてページ内に小見出しを作り、読みやすくレイアウトしていきましょう。スケッチブックでは紙幅に余裕があるため、文字を多めに書いても問題ありません。しかし文字が小さかったり、行間や文字間が詰まりすぎていると読みづらくなってしまいます。そのため、無理に文章のみで表現するのではなく、表やグラフ、図などで置き換えてみることもポイントです。伝えたいことを表やグラフ、図として示す能力は、社会人になってからも求められます。自由研究の資料作成を通して練習してみるとよいでしょう。スケッチブックを使った資料では、読み手が全体の構成を把握しやすいように、最初のページに目次や研究の概要を書いておくこともコツです。
どのような構成で作ればいいの?
自由研究の基本的な構成は次の通りです。
・研究のテーマ
・そのテーマを選んだ理由
・研究過程
・研究結果
・結果に対する考察
・参考文献など
この構成をとることで、研究のプロセスや結果を論理的に表現できます。資料をまとめる際はつい「研究過程」「研究結果」に力を入れがちですが、同じくらい重視したいのが「結果に対する考察」、つまり自由研究を通して何が分かったのかを書くことです。中学・高校でのレポートや大学での卒業論文でも、最終的に重視されるのはデータをふまえて「自分が何を得られたか」をしっかり考え、他者に伝える力です。そのため、自由研究でも考察部分は時間をかけてじっくり考えてみましょう。分量的なバランスとしては、「研究過程」「研究結果」を詳細に書き、「テーマを選んだ理由」「考察」は軽めでかまいません。また、テーマによっては必ずしもこの構成にならないため、柔軟に構成を工夫してみましょう。
写真や図、グラフを積極的に活用しよう
文章ばかりでは読みにくくなってしまうため、写真や図、グラフなどを積極的に活用するのもテクニックだということは既に紹介しました。具体的に、どのように活用すればよいのでしょうか。写真や図は、研究対象の特徴を読み手にリアルに感じてもらうために使います。もちろん、かわいいキャラクターなどを取り入れて楽しい演出をするのもよいですが、一番の目的は研究内容を正確に、分かりやすく伝えることだという点を覚えておきましょう。そのため、研究対象の特徴や魅力を最もよく伝えてくれる写真や、文字だけでは想像しづらい形や色を伝えるための絵や図などを取り入れます。
また、グラフや表のメリットはひと目で情報の関係性が分かる点です。例えば昆虫や植物の観察で、毎日大きさを測った場合、数字をずらずら並べるだけでは読み手はピンときません。しかし、折れ線グラフなどに置き換えることで、読み手は「こんなペースで成長したんだな」「この時期に面白い変化があるな」などをひと目で理解できます。このように、写真や図、グラフなどを活用し、読みやすい資料を目指しましょう。
コツを知れば難しくない
いざ真っ白な紙やスケッチブックを前にすると、どう手をつけて良いか迷ってしまうかもしれません。しかし、自由研究のまとめ方の構成を知り、紙やスケッチブックそれぞれのメリットや活用方法などのコツを知っていれば、自由研究は決して難しいものではありません。まずは、自分が行った研究の楽しさや、自分が発見したことの魅力をみんなに伝えるため、のびのびと自由に成果をまとめていきましょう。途中で困ったらコツを思い出し、効率的に作業を進めてみてください。
<参考URL>
1〜2段落:【学研キッズネット】これでカンペキ!自由研究のまとめ方
https://kids.gakken.co.jp/jiyuu/summary/
1〜2段落:【ベネッセ教育情報サイト】【画用紙?模造紙?】自由研究の上手なまとめ方のポイント
http://benesse.jp/kyouiku/201508/20150818-9.html