英語の勉強法を見直して中学の定期テストの点数を上げよう!
中学校に進学すると、英語の授業が本格的に始まります。小学校時代から英語に触れてきた子どもたちも、日本語とは構造から違うために難しいと感じることが多くなります。成績を上げるためには、どうしてつまずくのかを知り、どのように勉強すれば定期テストの点数がとれるのかを理解する必要があります。そこで、この記事では英語を独学する方法や、塾で学ぶメリット、塾の種類などについて説明します。
1.英語でつまずきやすいポイント
中学校に進学しても、1年生の1学期はまだ英語に苦手意識を持つ生徒はそれほど多くありません。しかし、2学期以降は英語を難しいと感じる生徒が増えてきます。これは、1年生の2学期から本格的に英文法を学び始めるためです。最初に英語でつまずきやすいポイントとしては、「三単現のS」が挙げられます。これは、主語が単数かつ三人称のとき、一般動詞の現在形に「s」がつくというルールです。三単現という言葉は、大半の生徒が中学校の授業で初めて耳にします。日本語に該当する概念がないため、よく理解できないという生徒が少なくありません。
また、英語の一般動詞には原形・現在進行形・過去形・過去分詞の4つの語形変化があります。日本語の動詞とはまた違う変わり方をするうえ、例外も多いため、これも混乱しやすくつまずきやすいポイントです。授業が進むにつれ、英語は少しずつ難しくなっていきます。気がつけば何が理解できていないかもわからなくなっていたということがないように、早めにわからない項目を確かめて復習することが大切です。
2.目標の偏差値に応じて勉強法を変えよう
英語は、勉強の方法を間違えず、段階的に力をつけていけば得意科目にしやすい教科です。定期テストで高得点をとりたいなら、試験範囲にでる単語を確実に覚えましょう。文法問題は、人に説明できるレベルまで理解するようにします。長文読解は慣れることが大切なので、問題集などの長文読解問題をたくさん解くと良いでしょう。入試対策としては、受験する高校によって難易度が大きく変るため、まずは目標とする高校を決めることが大切です。
例えば、難関私立高校の入試問題では、一般の公立高校とは違って高校2年生レベルの問題が出題されることもあります。語彙量も2倍ほど必要となることがあり、その水準に合わせた勉強をしなければ対応できません。公立高校は、地域で共通する問題を出すところと自校で独自に作成した問題を出すところがあります。共通試験を課する公立高校であれば、中学レベルの知識がきちんと身についていればさほど問題はありません。自分の目指す高校の偏差値に応じて、どれくらい勉強すればよいかを決めましょう。志望校の出題傾向と難易度を調べ、対策をとることが大切です。
3.独学?塾?どっちで勉強する?
中学校の勉強は、独学する人もいれば塾に通って学ぶ人もいます。独学は自分のペースで学習を進められるメリットがあるものの、問題が理解できなかった時などにすぐ解決できないというデメリットがあります。中学校の先生に質問したり自分で参考書などで調べたりして、解決しなければなりません。塾の場合は、塾の先生に尋ねればすぐに解説してもらえ、解決までがスムーズです。学習に行き詰っているときには、どうすれば良いかアドバイスを受けられることもあるでしょう。勉強する環境として理想的です。
とはいえ、塾はお金がかかります。また、通塾のためには時間の都合をつけなければなりません。ほかに習い事をしていたり部活で忙しかったりする生徒には向いていないことがあります。
3-1.独学で英語を勉強する
独学するときは、自分で学習スケジュールを組んで受験対策をする必要があります。ここでは、英単語、英文法、長文読解、英作文のそれぞれについて勉強方法を紹介します。
3-1-1.英単語
英語を学ぶとき絶対におろそかにできないのが、英単語を覚えることです。語彙が豊かであるほど英語力も向上しやすくなります。反対に、英単語をろくに知らなければ、いくら英文法を学んでも理解できる文章は限られるでしょう。英単語は英語の基礎であり、問題を解くうえで重要なキーとなります。単語の暗記は比較的時間もかかり、あまり面白いものではありません。効果が出るのも遅いため、くじけそうになる人もいるでしょう。しかし、覚える努力を継続することが大切です。コツコツと身に付けていけば、必ず大きな力となります。
英単語は意味だけでなく品詞も覚えましょう。これは、品詞を知っておくと文法がよりスムーズに理解できるようになるからです。英単語は、覚えたと思っても時間が経つと多くを忘れてしまいます。そのため、定着させるには反復する必要があります。覚えた単語は時間をおいて再確認し、覚えているもの・忘れてしまったものを区別しましょう。そして、忘れてしまった単語は時間をおいて、もう一度確認すると定着しやすくなります。
読んで(あるいは聞いて)理解できればいい単語とスペルまで正確に書けるようにする単語とを区別することも大切です。例えば、長文読解問題ではよく見かけるものの書き取り問題でほとんど出ない英単語は、読んでわかるレベルで構いません。
3-1-2.英文法
英文法の正確な理解は、英文を正しく理解するためにも作成するためにも欠かせません。なぜなら、いくら語彙が豊富であっても、英文法を知らずにただ英単語を並べるだけでは、表現したいことを正確に伝えることは難しいからです。ただし、英文法は単にルールを覚えただけでは意味がありません。ルールを理解したうえで、正しく運用できるレベルになることが必要です。そのためには、段階を追って学習を進めると良いでしょう。
最初のステップは、覚えた文法の内容を正しく理解し説明できるレベルになることです。丸暗記しただけでは、人に説明しようとしてもうまくできません。すらすらと説明できるようであれば、その項目は理解できたと言えるでしょう。実際に友人などに聞いてもらったり、頭のなかで自分に向かって説明したりする方法で確認しましょう。
次のステップでは、覚えた文法を使って英文を作ります。英文の内容はどのようなものでも構いません。自己紹介をするというテーマでも、昨日1日の行動を表すといったものでも良いでしょう。難しければ、教科書や参考書の例文を参考にして一部を入れ替えて英文を作ることから始めても構いません。最後のステップで、作った英文を音読します。恥ずかしがらず、気持ちを込めて音読すると、より効果的です。五感を使って覚えることで定着しやすくなります。
したがって、叱りすぎた場合はアフターフォローが重要になります。今後は気をつけようと思うだけでなく、子どもの気持ちを考えて謝罪をしたほうが良い場合もあるのです。そうすることで、自尊心や自己肯定感の低下を防げる可能性がありますし、子どもは良くなかった点を素直に反省しやすくなります。また、子どものほうから謝ってきた場合に、しっかりと褒めてあげることも大切なアフターフォローの1つです。
3-1-3.長文読解
英単語と英文法がある程度できたら、長文読解に取りかかりましょう。長文を読むとき、冒頭からきっちり読み進めていくのはあまり良い方法ではありません。文章の内容をざっとつかんだら問題を読み、文章に戻ってヒントとなる部分を探すようにすると良いでしょう。大まかに文章の内容を把握するためには、段落ごとのキーセンテンスを探すことが大切です。キーセンテンスとはその段落において要となる文のことで、段落の最初か最後に置かれる傾向が強いです。各段落のキーセンテンスさえ読みとれれば、書かれている内容をおおまかに把握できます。
文中に知らない単語が出てきたときは接頭語や接尾語、似ている単語、文脈などから推測しながら読み進めることが大切です。おおまかな文意が理解できたら、問題文に移りましょう。このときはしっかり読み込むことが大切です。ひっかけ問題が含まれていることもあるため、問われている内容を正確に理解するよう気をつけましょう。問題が理解できたら長文に戻り、ヒントとなる部分を探して読みます。
知らなかった単語やわからなかった英文法は、そのままにしてはいけません。参考書や辞書を使ってしっかり調べ、次に出たときには解けるようにしましょう。なお、長文は慣れが大切です。何度も長文読解問題に挑戦し、読み方や解き方を覚えて、解くのに時間がかかりすぎないようにしましょう。
3-1-4.英作文
英作文は、文章にミスがあるとマイナスされる減点法で採点されることが一般的です。そのため、点をとるためにはミスを回避することが重要になります。背伸びせず、使える英単語や理解している英文法の範囲で文章を作ることが大切です。英作文は数をこなすほど力がつきます。ただし、ミスのある英文をいくら書いても意味はありません。また、文法的には正しくても英語の文章として読んだときに、不自然な構造になっていることもあります。
そこで、中学校の先生に添削をお願いすると良いでしょう。英作文の書き方や英語らしい構成を知っているので良いアドバイスが期待できます。英文の書き方や段落の構成に慣れてきたら、文法に間違いがないかを、英語に詳しい両親や兄、姉などが身近にいれば添削してもらうのも良いでしょう。
3-2.塾で英語を勉強する
塾には勉強を指導するプロがいます。教え方や勉強の進め方がしっかりしているため、通塾したほうが独学よりも成績が上がるという生徒も多いです。ただし、塾といっても様々な指導タイプがあり、合わないところに通うと期待したような成果が得られないことがあります。自分に合ったところを選ぶことが重要です。
3-2-1.塾に通うメリットとは
塾で学ぶ大きなメリットは、学習環境が整っていることです。自習室を設けているところも多く、家庭では誘惑が多くて落ち着いて自習できないという生徒でも、気持ちを切り替えて勉強に集中できます。塾はより勉強に力を入れるために通うところです。塾に来た生徒たちは懸命に勉強に励んでいます。その姿を見て、学習意欲が高まるという生徒も多いです。塾の種類にもよるものの、学校の授業の予習・復習の場としても役立ち、学校の勉強の手助けもしてもらえます。
3-2-2.塾のタイプの違いとは
塾のタイプは、目的・規模・指導形式によって分類できます。目的別に塾を分類すると、進学塾・総合塾・補習塾の3つがあります。進学塾は受験対策を主な目的とする塾です。それに対して、総合塾は学校の勉強と入試対策の両方をカバーし、補習塾は主に学校の授業についていけるようフォローする塾です。難関私立校を目指しているのであれば、進学塾が望ましいでしょう。公立高校を志望しているなら進学塾か総合塾が向いています。部活や習い事で忙しい人や推薦合格を目指している人は補習塾が良いでしょう。
規模別では、広いエリアにたくさんの教室を展開している大手塾と地域密着型の中小規模の塾とに分類できます。大手塾は、生徒の数が多く生徒が切磋琢磨しやすい雰囲気があり、指導力の高い講師が多数在籍していることが一般的です。しかし、実績ばかり重視する傾向があることや課題の多さなどから、勉強に対する熱意の違いを感じてやめてしまう生徒もいます。中小塾は生徒1人ひとりに丁寧なサポートを行い、地元の高校にも詳しいです。ただし、大手に比べると合格実績が乏しく、勉強できる生徒とできない生徒でレベルにばらつきがあります。なかには勉強に対するやる気がない生徒もいます。
指導形式では、集団指導と個別指導とに分けられます。集団指導とは1人の先生が複数の生徒に指導する形式で、生徒の数は10人程度のところから30~40人程度のところまで様々です。カリキュラムがしっかり組まれ、同じクラスの生徒に対して良いライバル意識が生まれるなどのメリットがあります。しかし、質問することが苦手な生徒や、部活・習い事などで忙しい生徒はついていけないこともあるでしょう。個別指導は先生と生徒が1対1または1対2で指導する形式です。1人ひとりに合わせた対応をしてもらえるのが大きなメリットですが、競争心が生まれにくいことや集団指導よりも費用が高額になりがちな点はデメリットと言えるでしょう。
英語を得意科目にしよう
英語を難しいと感じている人は多いですが、段階をふんで丁寧に学習を進めていけば得意教科にすることも可能です。塾で学ぶか独学するかは、性格やライフスタイル、志望校の難易度などによって判断しましょう。通塾するなら、様々な指導タイプの学習塾があるため合っているところを選ぶことが大切です。英語は大学でも社会に出てからも必要になります。将来、英語でつまずくことのないよう、中学時代に基礎を定着させましょう。