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通知表のコメントってどう書くの?書き方のコツを説明!

学校から渡される通知表のコメントに頭を悩ませている保護者は多いのではないでしょうか。

特に、初めてコメントを書く場合には、子どもの目に触れる可能性も踏まえて、どこまで正直に書くのが良いのか迷ってしまうものでしょう。

 

この記事では、通知表が渡されたときのコメントの書き方について、具体的な参考例を交えて説明します。

1.通知表のコメントに書くべき内容

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通知表のコメントの書き方にルールはなく、基本的に自由です。

ただし、通知表の保護者欄には、「保護者がきちんと中身を確認した」ことを学校側に伝えるという大事な役割があります。

 

そのため、印鑑やサインで済ますのではなく、適切なコメントを残すことが大事です。

例えば、通知表を見て感じたことなど、簡潔でも良いので自分なりのコメントを書いて戻しましょう。

 

ここからは、コメントに書くべき内容について項目ごとに解説します。

1-1.先生への感謝の言葉

コメント欄の書き出しに悩む場合は、まずは日頃から子どもを指導し、見守ってくれている先生への感謝の気持ちを表しましょう。

先生からすると、日々のお礼もなくいきなり保護者の意見から始めるコメントは印象が良くないものです。

 

取引先とのビジネス上のメールのやり取りにおいても、普段からお世話になっていることの感謝を伝えたうえで、要件を切り出すのがマナーです。

 

感謝の気持ちは長々と伝える必要はありません。

 

短くても良いので、丁寧な言葉を選んで感謝の意を示しましょう。

1-2.先生のコメントに対する返事

先生からコメントがある場合、それについて返事をすることも大事です。

コメントをきちんと読んでいることを伝えられるだけでなく、先生と保護者で連携して子どもを成長させていこうという前向きな姿勢も見せられます。

 

先生からのコメントに対する自分なりの考えを伝え、さらに感謝の気持ちなども添えると良いでしょう。

シンプルな返答で十分です。

 

例えば、「仲の良い友達がおり、休憩時間や移動時間は一緒に過ごしています」などのコメントには、「友達と仲良くできていて良かったです」程度で構いません。

 

「集中して授業を受けています」などのポジティブなコメントに対しても、「真面目に授業を受けているようで安心しました」など、率直な感想を返すと良いでしょう。

1-3.家での様子

家での様子を伝えることも、保護者の役割の1つです。

 

先生からすると、学校以外での子どもの様子は気になるものでしょう。

しかし、先生は基本的にひとりで大勢の生徒を相手にしています。

個々の生徒のプライベートまで把握することがなかなかできませんので、保護者のほうできちんと補足してあげましょう。

 

例えば、休み中の生活態度や頑張ったことなど、学校側では把握できない部分を書きましょう。

その際には、前よりも手伝いをするようになった、言われなくても自分で宿題をしていた、社交的になってきたなど、子どもの成長を伝えるのがポイントです。

 

良い面を伝えることで先生からの印象も良くなりますし、先生と子どもの学校でのコミュニケーションの活性化につながる場合もあります。

1-4.子どもの次の目標

子どもの次の目標を書き込んでおくことも大切です。

 

勉強や部活、友達づくりなど、これから特に子どもに頑張って欲しいことや注力して指導して欲しい事など、直近の目標についても触れておきましょう。

 

子どもの目標を達成するためには、学校側の指導役である先生と共有して連携を取ることが大事です。

ただし、親の一方的な考えを書くことはやめましょう。

 

子どもの意思とは異なる方向へ先生が導こうとしてしまうことで、生徒と先生の間に溝ができてしまう恐れもあります。

親の理想を書くのではなく、子どもの意思も踏まえて現実的な目標を伝えましょう。

1-5.締めの言葉

締めの言葉の有無も、コメントの印象を左右します。

末尾には、「今後とも宜しくお願いします」などの言葉を添えてコメントを締めくくると丁寧です。

 

感謝やコメントへの返事、家での様子、次の目標、そして締めの言葉という順番で書いていけば、通知表コメントとして問題ないものが出来上がります。

2.やってはいけない通知表コメント

明確なルールがないからといって、通知表のコメントになんでも好きなことを書いて良いというわけではありません。

深く考えずに書いたひと言によって、子どもが学校で気まずい思いをしてしまうかもしれません。

 

ここでは、通知表のコメント欄では避けるべき内容について紹介します。

2-1.学校や担任に対する意見や要望

まず、通知表のコメントを書く際に、感情的な内容は避けましょう。

 

子どもの学校での過ごし方や成績に不満があっても、感情的に伝えるべきではありません。

言葉の選び方によっては、実際の思い以上に過激な印象となって相手に伝わる場合もありますし、不快感を与えてしまう恐れもあります。

 

また、一方的な伝え方になることで齟齬が生まれやすく、肝心の意図をくみ取ってもらえない可能性が高いことからも得策とはいえません。

真剣な意見や要望がある場合は、通知表のコメントとは別に学校側と話し合いの場を設けるほうが良いでしょう。

 

加えて、現状に問題がある場合でも、全てが学校の責任とは言い切れません。

そのため、「〇〇について、学校側できちんと指導してください」などのように、何もかも学校に求めるのは考えものです。

 

「〇〇について、家庭でもきちんと注意しますので、学校側でもフォローをお願いします」など、丸投げにせずに連携していく姿勢を見せましょう。

要望を書くのが悪いというわけではありませんが、書き方には注意が必要です。

2-2.子どもの悪口

子どもの悪口もふさわしくありません。

通知表は子ども自身が学校に持っていくものであることを踏まえて、コメントを書きましょう。

 

子どもからすると、親が内心自分をどう思っているのかは気になります。通知表を学校に持っていく際に、子どもが内容を読む可能性も大いにあります。

 

その際、「もともと頭が良くない」、「運動も勉強も何もできない」など、自分の悪口が書いてあったら傷ついてしまいます。

親からのコメントに傷ついて自信を失い、余計にやる気をなくしてしまう恐れもあります。

 

さらに、先生に先入観を植えつけてしまうかもしれません。

つまり、子どもを悪く言っても誰も得をしません。

 

子どもを褒め過ぎるのも良くありませんが、謙遜し過ぎるのも考えものです。

子どもに対して客観的な視点を持つのは難しいものではありますが、良いところはきちんと認めてあげてアピールするなど、適度なバランスを意識することが大事です。

 

親が思っている以上に、親の言葉は子どもの心に深刻な影響を与えてしまう場合もありますので、子どもの気持ちには十分に配慮しましょう。

3.通知表の具体的な書き方(例文)

ここでは、通知表の具体的な書き方の例文を紹介します。説明した流れを踏まえ、中学生用の例文を4パターンほど載せておきますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

パターン1.
いつも大変お世話になっております。

良いお友達にも恵まれ、楽しく学校生活を送っているようで親としてうれしく思っています。

家庭でも、自発的に宿題を片付けたり、進学先についての意見を出したりするなど、自立心が芽生えているように見受けられます。

2学期からは、第一志望に合格するために塾に通う予定です。学校でも苦手な理数系を中心にご指導いただければ幸いです。

今後とも、宜しくお願い致します。

 

パターン2.
1学期は、先生のおかげで楽しく学校に通うことができました。

ありがとうございます。先生から作文の出来栄えを褒めてもらったことは、本人の自信になったようです。

もっと実力をつけたいと、休み中は進んで読書をしていました。2学期はもっと国語の成績を上げたいと考えているようです。

引き続き、ご指導をよろしくお願い致します。

 

パターン3.
2学期もお世話になりました。

先生のおっしゃる通り、テニス部の活動が楽しいようで、家庭でもその話ばかりしています。

勉強に集中できない時期もありましたが、先生のご指導のおかげで、最近では意欲的に取り組むことが増えてきたようです。

苦手な社会については、家庭でも集中的にフォローするようにしています。

この調子で、文武両道を目指したいと思いますので、3学期もよろしくお願い致します。

 

パターン4.
いつも温かく見守っていただきありがとうございます。

内気でやや主体性に欠ける面は、親としても悩みの種ではありました。

思い切って、この夏休み中に海外のサマースクールに参加させてみたところ、異文化交流を通じて自立心が身に付き、英語への興味も湧いたようです。

2学期は積極的に英語を勉強していきたいと考えています。

今後とも、ご指導のほど、よろしくお願い致します。

4.通知表のコメントを先生はどの程度見ている?

通知表のコメントを先生はどの程度見ているのか気になる人もいるかもしれませんが、基本的にコメントはしっかりと読まれています。

なぜならば、通知表に対する保護者の反応は、先生にとって非常に貴重な情報だからです。

 

コメントを通じて、保護者が学校や先生に対してどのようなことを求めているかを把握することができるほか、生徒のプライベートな一面を知ることができます。

また、保護者の子どもへの関心度を図る材料にもなります。

 

特に、先生が気にすることが多いのは、次の3つです。

まず保護者がどのような指導を求めているのか、次に自身の指導内容に不備がないか、そして長期休みの家庭での過ごし方です。

 

保護者が自分の指導内容に不満を持っていないことがわかれば、先生としても安心して今まで通りのスタンスで子どもと向き合っていけます。

加えて、特に頑張らせたいことを保護者から共有してもらうことで、先生のほうでもより熱心に指導してくれることでしょう。

5.通知表は子どもの様子を伝えるツール

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通知表の所見に対して、どうコメントすればいいかわからず戸惑っている保護者もいるかもしれませんが、あまり難しく考える必要はありません。

通知表は、連絡帳のように保護者が子どもの様子を伝えるツールのひとつであり、保護者の視点からの率直な意見を求められています。

紹介した流れも参考にして、家庭と学校の有効な接点であるコメント欄を上手に活用していきましょう。

 

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この記事の監修者

ベスト学力向上委員会

元中学校教論を編集長とし、小中高それぞれを専門としている3名以上の講師チームで記事を監修しています。
日ごろから勉強や受験に携わっているプロだからそこ分かる、悩みや不安を解決するための情報・ノウハウを発信していきます。

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