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音楽を聞くと勉強に集中できる!?注意点はある?

集中力の持続は、学習効果を高めるうえで不可欠な要素です。ところが、集中力を保ったまま勉強を続けることは、そう簡単ではありません。こうしたなか、音楽を聞きながら勉強することで集中力を維持している人も多いのではないでしょうか。勉強中の音楽は、集中力や記憶力の向上に一定の効果があることがわかってきています。ただし、選曲や活用の仕方を間違うと逆効果になる恐れがあるため注意が必要です。ここでは、勉強に集中するための音楽の活用方法や、選曲方法について紹介します。

勉強に集中できない!音楽を聞くと集中力アップする?

音楽と集中力の関係を理解するうえでα(アルファ)波の存在を外すことはできません。ドイツの科学者、Hans Berger(ハンス ベルガー)によると、通常の生活において検出される人間の脳波は5種類に分類できます。なかでもα波は落ち着いている状態や、集中している状況の時に多く検出される脳波とされています。つまり、α波が出やすい環境を作為すれば、リラックスした状態が保たれるだけでなく、集中力の強化も可能です。
そこで、注目されているのが音楽の活用です。音楽の種類によっては、α波が出やすくなることがわかっています。つまり、工夫次第では音楽を聞くことで、さらなる集中力アップが期待できるのです。以下、音楽がもたらす代表的な効果について列挙します。
#さらに「リラックス」した状態で勉強が可能
好みの音楽を聞くことによって、より多くのα波が出されることが期待でき、リラックス効果が高まります。要するに、快適な環境下で勉強ができるようになるため、学習効果が高まります。
#「集中力」が高まり「記憶力」が向上
α波が出されることによって、集中力が強化され、記憶力の向上につながります。スタンフォード大学医学部の研究チームが2007年に実施した研究(Music moves brain to pay attention, Stanford study finds)によって、音楽には集中力と記憶力を高める効果があることが証明されています。
#「マスキング効果」で集中力がさらにアップ
音楽には、周囲の雑音や他人の会話が耳に入るのを防ぐ効果があります。このように本人には直接関係のない音を遮断することで、勉強に集中できる環境をつくることが可能です。こうした効果については、音楽の「マスキング効果」と呼ばれています。

勉強の際にはどんな音楽がいいのか

大切なのは、音楽がその勉強の邪魔をしないことです。例えば、アップテンポな曲や好みの曲は、それほど思考を必要としない勉強には向いていますが、深く思考する勉強には向いていません。また、歌詞に重い意味があったり、歌詞に思いをはせてしまったりするような曲も、思考力を必要とする勉強には不向きです。なぜなら、歌詞自体が勉強で必要になる集中力や思考の妨げになってしまうからです。一般的に、深い思考を伴う勉強については、クラシック、歌詞のないインストルメンタルなどが向いています。

音楽を聞きながら勉強をする際の注意点

音楽を聞きながらの勉強は、上述したようなメリットだけではないので注意が必要です。やり方次第では、逆に集中力が低下してしまう場合もあります。
#本番の試験では音楽は聞けない
音楽を活用するにあたり、特に注意しておくべきことは同じ集中力でもインプットとアウトプットの状況があることの認識です。普段の勉強は、定期テストや受験に向けた準備としてのインプットになります。こうしたインプットの状況で集中力を高めるために音楽を活用するのは、とても効果的です。しかし、アウトプットの状況でも「音楽がないと集中できない」となってしまうのは極めて危険といえます。なぜなら、実際のテストや本番の試験では、お気に入りの音楽などを聞きながら実施することはできないからです。自宅などでの勉強中に実施するアウトプット、つまり模擬試験や確認テストなどでは音楽を聞かずに集中できるようにしておくことが大切です。
#視覚と聴覚のバランスが大切
自宅などでの学習では、参考書や問題集を活用しての勉強が一般的です。こうした方法では、どうしても視覚からの情報収集が多くなります。しかし、音楽などが耳から入る環境では、無意識のうちに聴覚を使っています。したがって、視覚と聴覚を同時に使用していることになり、その使用バランスの程度によっては、集中力の妨げとなってしまう恐れがあるのです。これは、逆の考え方をすれば簡単に理解できます。例えば、英語のヒアリングなどの勉強をしている状況で、思わず注視してしまうような映像が目に留まるとヒアリングに集中できないのと同じです。
#好きな曲が集中力アップに効果があるとは限らない
好みの音楽についてはリラックス効果が期待できますが、曲の種類によっては逆効果になってしまう恐れがあります。好きな曲のなかには、アップテンポなリズムに思わず体が反応してしまったり、歌詞に感情移入してしまったりする曲があるものです。こうした曲の場合、集中力アップの効果が低いことは説明するまでもありません。嫌いな曲に集中力アップの効果は望めませんが、好きな曲であっても選曲を誤ると効果が見込めないのです。

メリットと注意点を考慮して集中力をアップしよう!

音楽を聞くことで集中力がアップし、記憶力が向上することが研究などからわかっています。ただし、こうしたメリットは正しい方法で聞くことによって得ることができます。正しい聞き方とは、選曲を適切に行ってインプットとアウトプットの状況をしっかりと区別することです。もちろん、音楽なしで集中できているのであれば、無理に音楽を聞こうとする必要はありません。勉強のやり方、集中の方法は人それぞれで正解はありません。いろいろと試してみて、自分にとって最も効果的な方法を見極めることが大切です。

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この記事の監修者

ベスト学力向上委員会

元中学校教論を編集長とし、小中高それぞれを専門としている3名以上の講師チームで記事を監修しています。
日ごろから勉強や受験に携わっているプロだからそこ分かる、悩みや不安を解決するための情報・ノウハウを発信していきます。

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