高校受験で国語の得点を上げる!読解力をつけるコツとは?
高校受験における国語の問題では、読解力を問われる「長文」の問題が出されるでしょう。文章の意味を正しく理解して、設問に合った答えを見つけ出すためには、単に文章が読めるというだけでは難しいものです。文章の中で筆者が提示している意見を見つけたり、主人公の心情の変化を読み取ったりする必要があるでしょう。そのために身に付けなければならない読解力について、上手に伸ばしていくためのコツを紹介していきます。
読解力は国語以外でも欠かせない!
国語でもっとも重要になるのは読解力です。特に長文問題では、筆者の意図や登場人物の心理を的確に読み解くことが求められます。また、読解力は国語の勉強に役立つだけではありません。国語の授業で学ぶのは「日本語」であり、その他の教科の授業も日本語で行われます。テストなども日本語で書かれた文章を読み、問題を解くことになるでしょう。「何を問われているのか」「どのようなシチュエーションを想定しているのか」をきちんと理解してから問題と向き合えば、正解を導くことが容易になります。あらゆる教科において必須となる読解力を身に付けることはとても重要なことなのです。
読解力をつけるコツ1:語彙力をアップさせる
読解力の基礎になるのは「語彙力」です。「どれだけの言葉を知っているか」というのは、読解力に直結します。文章の中に知らない単語や慣用句があると、それだけで意味を取り違える可能性があるからです。語彙力には単語や漢字はもちろん、ことわざや慣用句、四字熟語なども含まれます。これらを可能な限り覚えるようにしましょう。語彙力は言葉だけを抜き出して覚えるだけではなく、本や新聞などのテキストをしっかりと読むことで幅が広がっていきます。そして、文章の中に意味を知らない単語などを見つけたら、積極的に辞書を開く習慣をつけると良いでしょう。語彙力は言葉を一つずつ覚えていく以外に、なかなか伸ばす方法はありません。すぐに向上するような能力ではないため、毎日の地道な努力が何よりも大切になります。
読解力をつけるコツ2:指示語と接続詞を正しく理解する
言葉の意味を知っておくことは重要ですが、それだけでは文章を読み解くのは難しいでしょう。読解力を身に付けるためのポイントとして、「指示語」と「接続詞」の意味を理解することが重要です。指示語とは「これ・それ・あれ・どれ」「この・その・あの・どの」といった単語であり、話し手(書き手)と聞き手(読み手)との関係に応じて、物事を指し示す言葉です。文章を読む場合、「指示語は何を指しているか」をきちんと把握できると読み解きやすくなります。多くの場合、指示語は直前の文あるいは少し前の文、または後に続く文のいずれかにある単語を示しているのです。そのため、指示語が何を指しているのかが分からない場合には、その前後にある文を読み直して探してみると良いでしょう。そして、指示語が指す言葉を見つけたら、線引きなどをして読みやすくしておくことも大切です。
接続詞は文と文、あるいは文節と文節などをつなぐための言葉です。「しかし」「だから」「そして」といった接続詞から続く文には、筆者の考えや意見が書かれているものが多くあります。また、「つまり」「なぜなら」といった接続詞から始まる文は、それ以前の文章を簡単にまとめた内容になっていることもあり、文章全体の意味を読み解くうえで重要な役割を担っています。「しかし」「ところで」などの接続詞は、内容がまったく逆になったり話題が切り替わったりするため、注意が必要でしょう。接続詞を見逃すと、急に話が変わった部分で戸惑ってしまう可能性があります。接続詞の意味を理解し、使われ方から文章の流れを見つけられるようになると、読解力は大きく向上するでしょう。
読解力をつけるコツ3:出題の意図を正しく読み取る
国語の読解問題を解く場合、テーマになっている文章だけではなく、出題文についてもしっかりと読み解く必要があります。文章自体をきちんと理解することができても、出題文の問いかけに合った答えを見つけられなければ正解することはできないからです。また、上手に問題を解くことを重視するなら、出題文を読んでからテーマとされている文章を読むという方法も効果的だと言えます。先に「どのような問いかけをされるのか」を理解してから文章を読み進めていけば、自然と答えとなる部分を見つけられる場合があるためです。出題文を読む際、重要となるのは「何を尋ねられているのか」を明確にすることです。
例えば、登場人物の心情を問われた場合、尋ねられているのが「誰の心情なのか」「どのタイミングの心情なのか」といった点を理解しないと正確に答えることはできません。テーマとなる文章と出題文の両方を読み解くためには、2つの文章がどういう形で対応しているのかを注意深く見ていくことが大事になります。
読解力をフルに活用しよう!
長文の問題を解くためには、高い読解力が求められるようになります。読解力は普段から本や新聞を読むなど、文章に触れる機会を増やすことで伸ばしていけます。しかし、文章の読み方にもコツがあります。コツを押さえて文章を読むことで、高校受験での読解問題も解きやすくなるでしょう。