個別指導学習塾の種類とは？4タイプの概要やメリット・デメリットをご紹介

個別指導塾への通塾を検討し、情報を収集している保護者の方は多いのではないでしょうか。個別指導塾は大きく4つのタイプに分かれ、それぞれ特徴が異なるため、子どもに合ったタイプの個別指導塾を選ぶことが大切です。

今回は個別指導塾の種類ごとのメリットとデメリット、そしてそれぞれの特徴について紹介します。

固定型個別指導とは、講師が生徒の机のすぐ近くに座り、徹底したマンツーマン指導を行うスタイルです。固定型個別指導は以下のタイプの子どもに適しています。

・教わって伸びるタイプ

・学習の習慣を身につけたいタイプ

・苦手を克服したいタイプ

挙手をして質問するのが苦手なタイプの子どもでも、講師の手厚いフォローを受けられるため、実力を伸ばしやすいでしょう。

講師と密なコミュニケーションをとれるため、疑問があればすぐに解決できます。生徒の理解度が10％～20％上がるというデータがあるほど、細かな指導を受けられることが固定型個別指導のメリットです。

マンツーマンの指導が徹底されるため、ほかの生徒のペースに合わせる必要もありません。

固定型個別指導のデメリットは、その他のタイプと比べて費用が高めになることです。また、友達と一緒に授業を受けることもできません。

巡回型個別指導とは、講師が教室内を回りながら、1対3～5で指導するスタイルです。巡回型個別指導は以下のタイプの子どもに適しています。
 
・ある程度は自分で学習を進めたいタイプ
・疑問があれば質問できるタイプ
・友達と切磋琢磨して伸びるタイプ
 
個別指導塾と集団授業塾の中間的な塾に通いたい方には、巡回型個別指導が適しているでしょう。

少人数の生徒がグループのような感覚で問題を解くため、友達と競い合いつつ、自分のペースを守って学習できることがメリットです。固定型個別指導よりも、リーズナブルな費用に設定されるケースが多いこともメリットといえます。

コストパフォーマンスが高いため、保護者の方にとっても通塾させやすいタイプの個別指導塾といえるでしょう。

1人の講師が複数名の生徒を担当するため、講師が生徒全員に目を向けられない時間帯があることは巡回型個別指導のデメリットです。積極的に質問をするのが苦手なタイプの子どもの場合、質問のタイミングを逃してしまいやすく、授業の内容を理解しきれない可能性があります。

オンライン個別指導とは、パソコンやタブレット、スマホを使って、日本中の優秀な講師からライブで授業を受けられるスタイルです。オンライン個別指導は以下のタイプの子どもに適しています。

・自宅で学習に集中できるタイプ

・著名な講師による指導を受けたいタイプ

・近隣に個別指導塾がないタイプ

子どもを夜間に外出させる必要がないため、保護者も安心できるでしょう。

自宅で快適に学べることに加えて、録画授業を繰り返し視聴できるため、細かい部分まで理解しやすいです。好きな時間に学習できるところもオンライン個別指導のメリットなので、部活動とも両立しやすいでしょう。

有名な講師による授業にも参加できるため、モチベーションを高められる可能性があります。

オンライン個別指導は、家庭での受講となるため、スムーズなオンライン環境の整備が必要です。

また、学習の内容や進度を自分で把握して学習に集中できるタイプの子どもではない場合、オンライン個別指導はあまり適しません。

自立学習型とは、複数の生徒がいる空間において、自習スタイルでそれぞれの学習に取り組むタイプです。自立学習型は以下のタイプの子どもに適しています。

・すでに学習の習慣が付いているタイプ

・教材があれば自力で学習を進められるタイプ

・自分のペースで学びたいタイプ

個々の生徒が自分で学習計画を組み、講師はその進捗を見守ることに徹します。

目標設定から学習までをすべて生徒自身が行うため、学力のみならず自己管理能力も高められることがメリットです。課題をクリアできたときの達成感も大きく、学習意欲を高めやすいでしょう。

タブレット端末を利用する塾もあり、最先端の教育方法に触れられることもメリットといえます。

原則として講師による細やかな指導は行われないため、一般的にイメージする個別指導塾とは印象が異なる可能性があります。塾によっては質問が一切できない場合があり、分からないことがそのまま放置されるリスクがあることに注意しましょう。

個別指導塾には、さまざまなタイプがあり、それぞれメリットやデメリットが異なります。どの方式が最適かは、生徒の性格や学習スタイル、そしてご家庭の予算にも左右されます。タイプごとのメリットとデメリットを理解したうえで、子どもの性格に合った個別指導塾を選びましょう。