中学受験に必須!覚えておきたい主な計算式とは?
中学受験で出題される計算問題の中には、計算式をマスターしていないと解けない問題も多くあります。計算式を覚えておくことは、直接得点アップにつながるため、なるべく多くマスターしておかなければなりません。しかし、どんな計算式があり、どんな風に勉強したら良いのかわからないという人も、多いのではないでしょうか。そこで今回は、中学受験に役立つ計算式と、計算式の勉強方法について紹介します。
中学受験で覚えておきたい主な計算式
受験する学校によって出題される計算式は変わってきますが、良く出る計算式をみてみましょう
鶴亀算(つるかめ算)
鶴亀算は、「鶴と亀が合せて7匹います。足の数は22本です。鶴は何羽いるでしょう」といった問題を解く計算です。問題には記載されていないことが多いですが、前提条件として鶴の足の数と亀の足の数が違うことに注目して、答えを導き出していきます
旅人算
旅人算とは、お互いに同じ場所に向かって移動している2人が、いつ出会うか、またはいつ追い越すかを求める問題です。前提条件として2人の間の距離とそれぞれが進むスピードがわかっており、ここから答えを導き出します
出会算
2人が出会う時間=2人の距離÷2人の速さの和
追越し算
2人が出会う時間=2人の距離÷2人の速さの差
植木算
植木算は植えた木の数を求める計算です。パターンは大きく分けて3つあり、両端に木を植える場合、両端に木を植えない場合、円形に木を植える場合となります。パターンによってそれぞれに計算式があるので覚えておきましょう。
両端に木を植える場合
木の数=間隔の数+1
両端に木を植えない場合
木の数=間隔の数-1
円形に木を植える場合
木の数=間隔の数
通過算
通過算は、電車が電柱やトンネル、鉄橋などを通過するときの長さや時間を求める問題です。大きく分けてトンネルなどの長さのあるものを通り過ぎるパターンと、電柱など長さのないものを通り過ぎるパターンがあります。
長さのないもの
速さ=距離÷時間
長さのあるもの
速さ=(トンネルの長さ+電車の長さ)÷時間
仕事算
仕事算とは、ある作業をやるのにどのくらい時間がかかるかを求める問題です。様々なパターンがあり、決まった計算式はありませんが、最小公倍数を求めることが計算を解くポイントとなります。
相当算
相当算とは提示された割合から全体の数を求める問題です。引っ掛け問題が多いため、関係ない数字を見抜く力が必要となります。
相当算の計算式
もとにする量=比べる量÷割合
中学受験における計算問題を解くためのポイント
計算問題を解くときは、すばやく正確に計算することが最も大切です。時間のロスを防ぐために、計算式をしっかり覚えておきましょう。また、テストのうっかりミスで多いのが計算ミスです。計算式や解き方はあっているのに、単純な計算ミスが多くてテストで満点が取れないという子は多いのではないでしょうか。計算ミスで多いのが、数字の見間違いです。計算ミスをしないように字を丁寧に書くように指導しましょう。特に、7や1、2や3などは見間違えることが多いため、書き方にも気を付けることが大切です。
計算問題の得点を上げるための方法
計算問題が得意になるためには、計算式に慣れることが一番です。できるだけ毎日計算問題を解いて計算式の使い方に慣れ、使いこなせるようになりましょう。たくさん暗算をして、暗算に慣れることも大切です。単純な暗算を間違えなくなったら、少し難しい問題にレベルアップして繰り返し練習するようにしましょう。暗算を繰り返すことによって短期記憶力を高めることができます。
また、計算問題を解くときは、なるべく時間を決めて制限時間以内に解くことを意識するようにします。テストでは必ず時間が決められており、時間内に正確な答えを導き出し、答案に答えを記入しなくてはなりません。いくら正しく計算が解けるようになっても、時間以内に解けなければ点数アップにはつながらないからです。常に時間配分を考えて解く癖をつけておくようにすると、受験のとき役立ちます。同じ問題を繰り返し解き、一分でも早く解けるようにする訓練も行いましょう。
中学受験の計算問題での注意点!
中学受験の計算問題では、余白の使い方がとても重要です。余白を有効に使うことでうっかりミスを防ぎ、見直し作業をスムーズに進めることができるからです。まずは余白を有効に使うために数字の大きさや書き方に注意しましょう。読めるサイズであることはもちろん大切ですが、大きすぎると書ききれなくなってしまう恐れがあります。なるべくコンパクトに、きれいに並べて書くことがポイントです。
また、途中の計算ミスを防ぐためにも、途中式を全て記載しておくことが大切です。途中式をしっかり残しておけば、後から見直したときに役立ちます。
計算式を押さえて得点を伸ばそう!
計算式は算数の基本となるものですが、受験本番ではさらに活用する力が必要になります。毎日計算式をコツコツこなすことで、計算力に磨きをかけておきましょう。算数の計算問題では正確ですばやい計算が鍵となりますが、そのためには毎日の積み重ねによる基礎計算力のアップが欠かせません。しっかり備えて中学受験を成功させましょう。