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これであなたも作文上手!原稿用紙の使い方から構成のコツを大紹介

夏休みの読書感想文から始まって、学校で出される作文の課題や宿題など、作文を書かなくてはいけない機会は意外と多くあります。

入試にも、作文を書く問題が出題されることもあります。

 

作文に苦手意識を持つ人も少なくありませんが、ルールとコツを知れば、作文を書くのはそれほど難しいことではありません。

 

ここでは、作文を上手に書くために、原稿用紙の使い方や基本的なルール、上手に書くコツを紹介します。

1.作文を書くための基本ルールを覚えよう

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文章にはルールがあります。

 

どんなによい文章を考えることができても、ルールに沿っていない文章では意味がありません。

なぜなら、そのような文章では読んだ人に内容が伝わらないからです。

 

作文を書くときに困らないために、まずは書き方の基本的なルールを覚えましょう。

1-1.語尾の「です、ます」「だ、である」を揃えよう

文章には、丁寧な言葉で書く「敬体」と、普通の言葉で書く「常体」の2種類があります。

 

敬体の文章は語尾が「~~です」や「~~ます」で終わるという特徴があり、「です・ます調」と呼ばれることもあります。

これに対し、語尾が「~~だ」や「~~である」などで終わる文章が常体で、「だ・である調」と呼ばれることもあります。

 

文章を書くときには、敬体か常体かのどちらかに必ず揃えなければいけません。

これは、基本のルールです。

 

作文を書くときは、「です・ます」と「だ・である」が混ざらないように気をつけましょう。

「です・ます調」と「だ・である調」が混ざった文章を書くと、読みにくくなってしまいます。

読んでいる方も、ストレスに感じてしまうでしょう。「です・ます調」の文章は、丁寧な印象になります。

 

逆に、「だ・である調」の文章はしっかりと言い切った印象になるのが特徴です。

どちらを使うかは、書く内容によって使い分ける必要があります。

 

とはいえ、小中学校の作文の場合は「です・ます」で書けばほぼ間違いありません。

1-2.「、」「。」はきちんと使おう

作文が苦手な人には、句読点の使い方を理解していない傾向があります。

 

句読点とは、文章の途中につける「、(読点)」や文章の終わりにつける「。(句点)」のことです。

読点は文章を読みやすくするためや、文章の意味が伝わりやすくなるように打ちます。

 

一つの文章が長くなりすぎると「誰が」「何をした」のかがわかりづらく、伝わりにくい文章になってしまいます。

読点を打つことで、意味が伝わりやすくなるのです。

 

例えば、長い主語や長い述語など、意味の切れ目に読点を打つと読みやすくなります。

ひらがなが長く続くときにも、言葉の切れ目で読点を打ちましょう。

 

1つの文章にあまりも多くの読点が必要だと感じた場合は、その文章を2つか3つに分けられないか考えてみましょう。

文章の最後には、句点をつけるのを忘れないようにします。

1-3. 段落が変わったら改行しよう

文章のまとまりを段落と呼びます。

 

作文は、同じ話が最初から最後まで続くわけではありません。

いくつかの文章が集まって段落を作り、段落が集まって作文全体ができているのです。

 

段落が変わるときには、必ず改行をしましょう。

改行をすることで文章の内容が変わることを読んでいる人に伝えることができるのです。

 

改行がないと同じ話が続いていると思われてしまいます。

文章の意味も伝わりにくくなりますし、見た目にも読みづらく見えるので注意しましょう。

1-4.会話を書くときは鍵括弧を付けて改行しよう

作文のなかに、会話を書きたくなることもあるでしょう。

自分と他の人との会話や、他の人同士の会話です。

または、自分が言ったことや、他の人が言ったことを書くこともあります。

 

会話文を文章と文章の間に書くと、読む人は会話なのか会話ではない普通の文章を書いてあるのかが、わかりづらくなります。

そこで、会話文には鉤括弧を付けるようにルールで決められています。

 

また、会話文は必ず改行してから書き始めることも、文章のルールとなります。

会話以外にも鉤括弧を付けて表現する場合があり、言葉を強調したいときや心のなかで思ったことを書く際に付けます。

このようなときは鉤括弧を付けて、読む人がわかりやすいようにしましょう。

 

読書感想文などでは、本の中の文章を引用したいときもあります。

この場合も、鉤括弧を使って自分の言葉と区別します。

2.作文を書くために原稿用紙の使い方を覚えよう

原稿用紙の使い方にもルールがあります。

作文の内容がよくても原稿用紙の使い方を守れていなければ、よい作文とは言えません。

ルールはそれほど難しくないので、しっかりと覚えておきましょう。

 

原稿用紙のルールで基本となるのは、1マスに1文字書くということです。「っ」や「ゃ、ゅ、ょ」などの小さな文字も、1マスに1文字しか書けません。

句読点や鉤括弧もすべて1マス1文字です。

 

作文は題名から書き始めます。

題名は1行目の上から2マスか3マス空けて書きましょう。

 

氏名を書くのは、2行目です。

氏名は下から1マス空けて書きます。

このとき、姓と名の間も1マス空けるようにします。

 

3行目からは、いよいよ本文です。

本文の書き始めは必ず1マス空けます。

 

また、段落が変わるときにも、段落の書き始めは1マス空けなくてはいけません。

作文の中に「疑問符(?)」や「感嘆符(!)」を書くこともあります。

 

もちろん、1マスに1文字がルールです。

ただし、疑問符と感嘆符の次の1マスは空けるというルールもあります。

忘れないようにしましょう。

 

余韻を残したい場合や語尾を省略したいときなどには、「3点リーダ(…)」という記号を使います。

3点リーダは2マス続けて書くのがルールです。

また、3点リーダと同じような使い方をする「ダッシュ(―)」も2マス続けて書きます。

 

数字の書き方も、基本のルールを理解しておけば難しくありません。

原稿用紙が縦書きのときは漢数字、横書きの原稿用紙の場合は算用数字、これだけ覚えておけばよいのです。

ただし、縦書きの原稿用紙に書く場合でも、算用数字で書いたほうがわかりやすいときがあります。

 

例えば「2019年」のように年号など2桁以上の数字を書く場合です。

その場合は数字を寝かせて1マスの中に数字を2つ書きます。

つまり2マスで4桁の数字が書けるわけです。

 

鉤括弧は会話文以外にも、強調したいときや心のなかで思ったことを書くときなどに使います。

このときの鉤括弧は、改行する必要はありません。

文中に続けて書くことができます。

 

しかし、文中に続けて鉤括弧を書くとなると、行の最後に鉤括弧の始まりがくることもあるでしょう。

この場合は1マス空けて、次の行の始めに鉤括弧の始まりを書きます。

その行の文章を書き直して、鉤括弧の始まりがちょうど次の行の先頭にくるように調節してもよいです。

読書感想文などで本の中の文章を引用する場合も、自分の言葉と区別するために鉤括弧を使います。

 

3.作文のテーマの考え方

原稿用紙の使い方がルールに沿っていても、何を伝えたい文章なのかが読んだ人に伝わらなければいけません。

相手に伝わる文章を書くのに重要なのは、作文のテーマです。ここでは、作文のテーマの考え方について説明します。

 

3-1.何を書きたいかテーマをはっきりさせる

上手な文章を書くためには、何を書く作文なのかテーマをはっきりさせる必要があります。

テーマを決めずになんとなく書き始めて、上手に書ける人はほとんどいません。

 

なかには作文のお題が決められている場合もあります。

お題がある作文の場合は、そのお題に対して自分の立場をきちんと決めることが大切です。

テーマが決まって初めて、そのテーマについてどのように文章を書いて話を広げていくかを考えることができます。

 

1つの作文のなかで言いたいことがブレてしまうと、筋の通っていない作文になってしまいます。

最初に決めた自分の立場が途中で変わらないようにしましょう。

 

そのためには、最後にどういう結論で終わるのかを最初に決めてから書き始めるとよいです。

3-2.自分の経験・体験からテーマを考える

作文のテーマが思い浮かばないときは難しく考えずに、自分が体験したことから考えると書きやすくなります。

 

小学生であれば遠足や運動会で経験したことをテーマに選ぶと書きやすいでしょう。

高学年や中学生であれば、文化祭などの学校のイベントで学んだことや、そのときに苦労したことなどの身近なテーマを選ぶとよいでしょう。

そのときに起こった出来事を書くだけではなく、その経験を通して自分が感じたことや思ったことを書きましょう。

 

読書感想文の場合も物語の主人公と同じような経験や体験を自分がしていないか思い出せば、テーマを考えやすくなります。

経験や体験は自分だけのものなので、自分らしい文章を書くことができるのです。

4.作文の構成のコツ3つ

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テーマが決まれば、いよいよ作文を書き出します。

とはいえ、書くためには骨組みが必要です。

 

ここでは、作文の骨組みとなる構成のコツを3つ紹介します。

4-1.タイトルは一番最後に書こう

原稿用紙の1行目には作文のタイトルを書きます。

そのため、タイトルから書こうとする人が多いでしょう。

 

 

しかし、あえてタイトルは最後に書くことをおすすめします。

なぜなら、タイトルが思い浮かばずに時間だけが過ぎていくことがよくあるからです。

タイトルは後回しにして、テーマが決まったら書き始めましょう。

 

作文を書き終えたら読み返しながら、自分が伝えたいことは何かを考えてタイトルを決めると良いタイトルがつけられます。

4-2.書きたいことを具体的にメモにしよう

原稿用紙に書く前に、別の紙にメモを作ると文章が書きやすくなります。

作文のテーマに合わせて思いついたことや作文に書きたいことをメモしていきます。

具体的な出来事について作文を書く場合は、どんな出来事があったのか、どんな気持ちだったのかをメモに取ると、読む人に伝わりやすい文章が書きやすくなります。

 

メモを書くときには、きれいな文章にする必要はありません。

思いついたことをどんどん箇条書きで書いていくのが、ポイントです。

 

出来上がった箇条書きを元に、なぜそうなったのかなどを考えていくと、作文の形が見えてきます。

4-3.構成を3つに分けて考えよう

作文の構成は「はじめ」「なか」「おわり」の3つのまとまりにすると書きやすくなります。

 

「はじめ」は、作品のテーマや自分の意見などを書きます。

 

「なか」に書くのは、具体的に起こった出来事や自分の考え、そう考えるに至った根拠などです。

「なか」の部分が作文全体で一番ボリュームが多くなります。

「なか」を複数の段落に分けるとよいでしょう。

 

「おわり」には、作文全体のまとめを書きます。

 

ここで最初に書いた自分の意見をもう一度主張するのも、よい方法です。

5.作文を書くときの注意点

作文を書いたら必ず読み返しましょう。

おかしな文章になっていないか、誤字脱字がないか、確認する必要があります。

 

宿題の作文を書くときに、インターネットで調べた例文をそのまま書くのは絶対にやってはいけません。

なぜかと言うと、インターネットや本、雑誌に書かれている文章には全て著作権があるからです。

 

他人の書いた文章をそのまま書くと、著作権の侵害になってしまいます。

バレないと思っても、書き方や言葉使いでわかってしまうものです。

作文を書くのは大変でも、自分の言葉できちんと書きましょう。

6.書き方の基本ルールを理解して伝わる作文を書こう

作文に苦手意識を持つ人はたくさんいます。

しかし、書き方を知らないだけなのです。

書き方が分かれば、作文は決して難しくありません。

 

まずは基本のルール、原稿用紙の使い方を理解することから始めましょう。

そのうえで、自分の意見や気持ちをしっかりと書くことが大切です。

そうすれば、読んだ人に自分が書きたかったことが伝わる、オリジナルの作文を書けるようになります。

 

ベスト個別指導学習会の思考力養成コースでは、それぞれのレベルに応じた級からスタートし、様々な文章読解の練習を積み重ねることで読解力を鍛えていきます。

問題を理解し読み取る力が身に付けば、国語だけでなく、作文・小論文問題でもしっかり得点できるようになります。

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この記事の監修者

ベスト学力向上委員会

元中学校教論を編集長とし、小中高それぞれを専門としている3名以上の講師チームで記事を監修しています。
日ごろから勉強や受験に携わっているプロだからそこ分かる、悩みや不安を解決するための情報・ノウハウを発信していきます。

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