勉強させる方法は簡単?無理せず習慣づける4つのポイント
「いくら言ってもなかなか勉強しない」
「強く言うと反発して余計にやらなくなる」
そうした悩みを持つ親御さんは多いのではないでしょうか。
「うちの子は、このままでこの先、大丈夫なのだろうか」と不安に思うかもしれません。
しかし、多くの子どもが自分から勉強しないのには、理由があります。
この記事では、なぜ勉強しないのかその理由を探っていき、解決法をご紹介します。
自分の子をどのように導けばいいのかお悩みの方には参考になると思います。ぜひ最後までお読みください。
「勉強しなさい」が効かないのはなぜ?
いつまでも宿題にとりかかろうとせず、テレビやゲーム、マンガなどにばかり夢中になっている我が子に対して、「早く勉強しなさい!」と叱ったことがある親御さんは、少なくないでしょう。
親としては、勉強しないでいると将来、苦労することがわかっていますので、なんとか勉強してほしいと思う気持ちから、そういった言葉が出てしまいます。
しかし、親の思いはなかなか子どもには伝わらないものです。
子どもが自分から興味を持って勉強に取り組むようになるには、親としてどのように寄り添えばいいのか、悩む親御さんの気持ちはよくわかります。
では、なぜ子どもが家で勉強をしようとしないのでしょうか。
その理由から考えてみましょう。
何のために勉強するのかわからない
そもそも勉強をしないのは、「楽しい」「面白い」と思えないから、というのが大きな理由です。
勉強が好きな子どもは、新しい知識を知るのが楽しい、難しい問題が解けるのが面白い、と感じています。
勉強の楽しさや面白さを感じていない子どもは、何のために勉強するのかわからず、親や先生に言われて、仕方なくやっているという感じなのでしょう。
こうした子どもの場合は、親がいくら強く「勉強しろ」と言っても、やる気になって自主的に勉強するのは難しいことです。
集中力が続かない
勉強するために机に向かっても、すぐに気が散って勉強以外のことに気持ちが向いてしまうことはよくあります。
なぜうちの子はこんなに集中できないのだろう、と思うかもしれませんが、そもそも子どもの集中力は続かないものです。
子どもの集中力は「年齢×1分」とも言われ、中学生でも15分程度と、大人が思うよりもかなり短いものです。
大人とは違って、子どもは集中が続かないことを前提にして、対策を考えることが重要です。
苦手意識がある
勉強に対して苦手意識があり、やる気にならないということも考えられます。
授業についていけない、答えを間違って恥ずかしい思いをした、友達と比べられて馬鹿にされた、テストで点数が低かった、といった経験から、自分は勉強ができないダメな子だと、自己肯定感が下がっているケースは多いです。
そこから抜け出そうにも、勉強の仕方がわからず、自分からやろうという気持ちになれないということが背景となっているのかもしれません。
学校の授業後は疲れてしまっている
学校では、授業を6時間受けた後、部活や委員会活動など、親が思うよりもやることが多いのが実情です。
その中で、友だち同士の付き合いや、苦手な先生との話など、人間関係も楽しいものばかりではないかもしれません。
部活も、学校によっては厳しい練習を日々行っているところもあります。
子どもによっては、体力的にもきついと感じている場合があります。
こうした学校生活を毎日過ごすことで消耗してしまい、疲れやストレスで家での勉強に取り組む意欲がわかないということも考えられます。
勉強よりも楽しいことを優先してしまう
教科書は楽しむ目的では作られていません。
自分から進んで読みたいと思う子どもは少ないでしょう。
その一方、YouTubeなどの動画やゲーム、テレビの番組は、利用者にできるだけ時間を使わせようとさまざまな工夫が凝らされているので、ついつい引き込まれて時間を費やしてしまいます。
子どもたちが、こうした楽しみに夢中になってしまい、勉強にとりかかろうとしないのは、ある意味仕方がないところはあります。
勉強のときは、周囲にある楽しみを切り離し、気持ちを切り替えるように、大人が働きかけることが必要になります。
親の姿勢も見直してみる
子どもが家で勉強せずダラダラしていたり、ゲームやテレビに夢中になっているのを見ると、ついイライラしてしまい、強い言葉で叱ってしまいがちです。
しかし、親が感情的になると、子どもも反発してしまいます。
強く言ってやらせるのはやめたほうがいいでしょう。
また、いくら言ってもやらないからと諦めて、放任してしまう親もいるようです。
放任して好きなようにさせるのは、「自主性に任せる」ことと似ていますが、似て非なることばです。
自主性に任せるには、自分で意欲を持って取り組むように促すことが必要で、親から子どもへのサポートが必要です。
学習に対して否定的になっている子どもを、そのままほったらかしにしておいては、ますます理解が難しくなり、勉強が嫌いになってしまうでしょう。
子どもが自分からできるようになるまでは、目標管理や学習計画などに、根気強く一緒に取り組むことが求められます。
やる気を引き出すサポートが必須
子どもの態度に感情的になって放任してしまっては、やる気にさせることはできません。
自分から勉強に取り組むようになるには、親の適切なサポートが重要なポイントとなります。
子どものやる気を育むためには、どのようなことをしていくといいでしょうか。
具体的に考えてみましょう。
なぜ勉強するのか子どもと一緒に考える
親御さんは長年の経験があるので、今やらないとこの先苦労するとわかっています。
しかし経験がない子どもにとって、5年先・10年先のことを想像するのは難しく、「将来のために勉強する」というのは、考えにくいことです。
そのため、どうしても目先の楽しみに向かってしまい、ゲームやテレビに熱中してしまうのです。
そうした子どものために、勉強することの意味や将来どのように役に立つのかを一緒に考え話し合ってみるようにしましょう。
子どもの考え方を否定せず、根気よく勉強に興味を持たせるようにサポートしてあげながら、なぜ勉強が自分の将来に役に立つのか、やらないことでどれだけ損をするのかを理解できるようにします。
一度言っただけでは難しいかもしれませんが、何度も根気強く話をしていきましょう。
些細な変化もほめてあげ達成感を味わってもらう
今まで自分から勉強することがなかった子どもが、いきなり何時間も机に向かって勉強するようになることはありません。
まずは、少しの変化も見逃さず、良い兆候があれば褒めてあげるようにしましょう。
身近な親御さんに認めてもらうことで、子どもの自己肯定感が上がり、自主性が高まっていきます。
大げさに褒める必要はなく、軽く認めてあげるだけでも達成感を味わえる効果があり、またやろうという気持ちにつながります。
勉強の仕方を教えてあげる
勉強しようという気持ちがあるけれど、どうやってやればいいのかわからないという子どもは少なくありません。
勉強の仕方がわからないと言っている場合には、親が一緒になって問題を解くなどして、やり方を教えてあげるといいでしょう。
この時に、「こんなこともわからないの?」「なんでできないの?」などと、思わず言ってしまいそうになりますが、馬鹿にするような発言は絶対に禁物です。
余計にやる気をなくしてしまいます。
問題を解く場合には、少しずつヒントを出しながら、子どもが勉強の楽しさを感じられるように進めていくといいでしょう。
そして、できたときには、しっかり褒めてあげると、さらにやる気が増していきます。
オン・オフの切替ができるように整える
片付けが苦手な子どもは多く、机の周りにいろいろなものを置いてしまいがちです。
勉強机の周りにマンガやゲームなどが置いてあると、せっかく勉強を始めたとしてもすぐに注意がそれてしまいます。
勉強に集中できるように、机の周りを片付けるなどして、親がさりげなく環境づくりをしてあげるといいでしょう。
また、一定時間勉強をした後は、好きなゲームをしたりテレビを見る時間を設けるなどして、オンとオフの切り替えができるようにするのもおすすめです。
このときに、ゲームやテレビの時間が長くならないよう、しっかり区切ることで、効果を上げることができます。
勉強だけでなくさまざまなことをさせる
勉強というとどうしても机に向かって問題を解くことばかりを考えてしまいますが、最近の入試問題の傾向としては、思考力や問題発見力などが問われるケースが増えてきています。
単に知識を詰め込むやり方では対応が難しいでしょう。
子どものうちは、さまざまなことを体験させることが重要で、博物館に行ってみたり、体験型のイベントなどに参加させることがおすすめです。
夏休みなどに自治体や博物館が、イベントを実施していることがあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
親子で一緒に体験できるイベントに参加すると、楽しく学ぶことができます。
無理せず勉強を習慣づける4つのポイント
子どもが自分から勉強するようになるためには勉強を習慣化させることが大切です。
無理せず勉強を習慣づけするために、親はどうすればいいのでしょうか。心がけるべき4つのポイントを解説します。
勉強する場所と時間を決める
勉強を生活リズムに取り入れて、〇時から〇時は勉強するとスケジュールに組み込んでおきましょう。
また、勉強する場所も決めておくとさらに習慣づけしやすくなります。
最近よく聞かれる「リビング学習」を取り入れるのもいいでしょう。
その場所に座ることが、「勉強するぞ」とスイッチが入るきっかけになります。
ただし、この場合も無理に押し付けたりせず、時間になったら知らせたり、席に着くよう促したりする程度にして、強引にやらせないように注意しましょう。
まずは勉強に取りかかる態勢になることを習慣化することから始めてみてください。
質問できて一緒に考える環境を整える
せっかく机に向かうようになっても、わからない問題ばかりではやる気をなくします。
教材選びの際には、慎重に検討しましょう。
簡単すぎるかなと思うようなものからスタートし、自信をつけさせるとやる気が続きます。
そこから少しずつステップアップする教材選びをしていくと、次第に難しい問題にも取り組む自信が作られていきます。
また、わからないことは、すぐに質問できる環境を用意しておくのも大切です。
不明点やあいまいな箇所を放置しておくと、次の段階で躓いてしまうことはよくあります。
子どもが質問してきたら、後回しにしたりせず、すぐに一緒に調べることを習慣化すると効果的です。
1回の時間は短めにする
先にも述べたように、子どもの集中は続きません。
スケジュールを立てる際にも1教科を1回10分程度で短めに区切るようにします。
これができたら褒めてあげることで、少しずつ取り組む時間を増やすように導くといいでしょう。
成功体験を繰り返して自信をつけさせ、勉強への苦手意識をなくしていきましょう。
1日のハードルを下げることも視野に入れる
子どもは、学校で授業、部活などで疲れていることも多いでしょう。
帰宅してすぐは、おやつを食べたりしてゆっくりしたいものです。
いつまでもダラダラしているのは困りますが、時間を区切って、その間は自由にしてもいいとするのは、気持ちを切り替えるのにもいいでしょう。
気持ちがすぐに勉強に向かわないことがあるかもしれません。
そうした場合には、とりあえず1問解くように導いてあげます。
そこからもう少しやってみようという気持ちにさせるといいでしょう。
まとめ
勉強しない我が子を見ていると、ついつい「勉強しなさい」「早くやりなさい」と口うるさく言いたくなるものです。
しかし、勉強を強制するのでは、子どものためになりません。
勉強の面白さに気づかせ、自分が成長することの達成感や、やりがいを感じさせることが何よりも大切です。
これまであまり勉強に取り組んでこなかった子どもが、自主的に勉強する子どもになるためには、親のサポートが不可欠です。
親御さん以外には、その役割は果たせません。
時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けていってください。
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